飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81
お知らせ
福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

呼吸器内科スタッフ10名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医4名(H29年4月現在)で、日々楽しく頑張っています。
大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。

飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方は
iizukakokyu@gmail.com までご連絡ください。

飯塚病院血液内科ブログ(←クリック)もお勧め!!
カテゴリ
全体
科の紹介
学会・研修会
身体所見
画像診断
気管支鏡
COPD
喘息
肺炎
抗酸菌
肺癌
間質性肺炎
咳嗽
胸水
胸膜癒着術
中皮腫
じん肺
真菌症
気管支拡張症
膠原病
病理学
感染症
アレルギー
肺高血圧症
写真部
Pearl
未分類
記事ランキング
検索
最新のコメント
先生、ポスターもブログも..
by Y@いいづか at 10:55
APSRのセッション、ポ..
by つぎとみ@せいろか at 21:09
228先生 先日は、久..
by k at 01:25
横山様 コメントありが..
by res81 at 17:47
こんにちは。咳のことを検..
by 横山 at 13:50
Y先生、ありがとうござい..
by res81 at 17:31
K先生、お久しぶりです!..
by res81 at 14:19
いつも、ブログ更新を楽し..
by K at 03:21
吉村様 ブログを見..
by res81 at 20:11
K先生、ご無沙汰してます..
by res81 at 03:23
タグ
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
外部リンク
ファン
ブログジャンル
画像一覧


肺クリプトコッカス76例のまとめ

スタッフのTBです。

中国・上海における肺クリプトコッカス症のまとめがありました。

Clinical analysis of 76 patients pathologically diagnosed with pulmonary cryptococcosis
Eur Respir J 2012 40:1106-1114


<Purpose>
・中国における肺クリプトコッカス症の臨床的特徴をまとめる

<Materials and Methods>
・対象
 2001-2010の間に、Shanghai Pulmonary Hospitalで病理学的に確定診断された76例
・方法
 retrospective review 

<Results>
・性別:男性54例・女性22例
・免疫状態:正常 41例(53.95%)、低下 35例(46.05%)
・症状:無症状 41例
・病歴:80%に真菌の暴露を示唆する病歴あり
・画像(CT):末梢優位(85.53%)
       結節が多い(55.26%)
       肺炎(浸潤影)がそれに次ぐ(23.68%)
       両者の混合が3番目(21.05%)
・診断:43.42%が最初は誤診された
    ⇒PET陽性者で癌と診断(28/46例)

・治療:51例が抗真菌薬治療を受け、25例は経過観察
    ⇒71例が治癒
     4例が改善(=奏効率98.68%)
    *HIV陽性患者1例が、クリプトコッカス髄膜炎のため死亡した

<Conclusions>
・中国でのクリプトコッカス症は、真菌曝露と関連している。
・多くの症例は無症状で末梢優位の肺病変。
・FDG-PETでuptakeがあると、肺癌と誤診されやすい。
・免疫正常者では、全例が改善した:fluconazole単剤でも経過観察でも!
 ⇒免疫正常者では、自然軽快する症例がある


病理学的に確定診断された症例のみ集積していますので、
癌と誤診された方が結構多くなってしまうのは致し方ないと思います。
自然軽快する症例も、「切除のみでよくなった」という事が多いのでしょう。

画像所見などは大変勉強になりました。
病変が両側に存在する症例は19%くらいで、片側のみ、特に右側のみが多かったようです。

興味のある方は是非本文を読んでみてください~~
[PR]
by res81 | 2012-11-13 17:41 | 真菌症 | Comments(0)
<< 軽度の線維化を伴うIIPsのC... 気管支拡張症と喘息・・・・ >>