飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81
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福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

呼吸器内科スタッフ10名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医4名(H29年4月現在)で、日々楽しく頑張っています。
大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。

飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方は
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2014年当科の取り組み:迅速細胞診

はじめまして。新米スタッフの1128です。
一昨年から後期研修医としてお世話になっており、今年度からスタッフとして採用していただきました。
TB先生や228先生のようにスマートにはいきませんが、ご容赦ください。

今年度から気管支鏡検体に対して迅速細胞診を行うようになりました。
開始したばかりで確定診断までは至りませんが、検査技師さんに指導していただきながら学んでいます。

実際にはこんな感じです。
d0264356_21382254.jpg


呼吸器科医の迅速細胞診に関する論文です
CHESTより
The role of the pulmonologist in rapid on-site cytologic evaluation of transbronchial needle aspirationy.
Chest. 2014;145(1):60-5.


Introduction
Rapid on-site cytologic evaluation(以下ROSE)のメリットとしては、気管支鏡検査において検体の情報を提供することができる。検体が適切な場合は手技の終了が可能であり、また、不適切な場合は、手技の修正やターゲットの修正が可能となる。しかし、ROSEは時間・資源の問題から広く普及していない。この問題を克服するために、呼吸器科医が細胞診のトレーニングを受けることが望ましい。

background:
細胞診検体に対するROSEは肺/縦隔リンパ節のTBNAにおいて補助的な技術である。今回の目的としては、細胞診のトレーニングを受けた呼吸器科医が病理医と比較し、TBNA検体を適切に評価できるかどうかを検討した

method
2010年4月-2011年6月の間で少なくとも1つは肺門/縦隔のリンパ節腫大や腫瘤のある患者84例に対してTBNAを施行した。TBNAはベテランの呼吸器内科医2名が担当し、各病変から4回穿刺を基本とした。3ヶ月間の細胞診のトレーニングを受けた呼吸器科医と病理医がROSEを行い、細胞診検体をパパニコロウ分類のC1-C5に分類した。一致率に関してはκ統計量で評価した。また最終診断からROSEの感度・特異度・正診率を算出した

result
84例のうち男性が60例で女性が24例であった。合計362例のTBNAが施行された。観察者間一致率(table3)に関しては、全体で81%(κ:0.73)であり、悪性(C5)においては92%(κ:0.81)と高値であった。またROSEの感度/特異度/正確さに関してはtable4の通りであり、呼吸器科医と病理医のROSEの正確さに有意差を認めなかった。
d0264356_2142614.jpg

d0264356_21423681.jpg

Discussion
一人の病理学者ではバイアスが生じてしまう。また呼吸器科医の教育システムの再現性が困難である。呼吸科医の教育カリキュラムの中に細胞診のトレーニングを入れることも一つの方法かもしれない。

conclusion
トレーニングを受けた呼吸器科医は細胞診検体を適切に評価できる。呼吸器科医がROSEを行うことにより、手技のコストも下げることができるかもしれない。またROSEへの病理医の関与が難しいという問題を減らすことができる。

今後もROSEを継続して、手技時間の短縮や正診率の向上につながればと思います。
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by res81 | 2014-04-12 21:50 | 気管支鏡 | Comments(0)
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