飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81
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福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

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肺クリプトコッカス症の診断

ひよっこ呼吸器内科医Snowです。
Immunocompetent patientのクリプトコッカス症例を経験したのでひと勉強してみました。

<Pulmonary crytococcosisの診断>
①組織学的にクリプトコッカス菌体が証明
②真菌培養でクリプトコッカスが培養
③クリプトコッカス抗原が陽性で肺クリプトコッカス症に矛盾しない胸部異常陰影が存在」

①、②であれば確定診断
③であれば臨床診断

となります。(深在性真菌症の診断・治療ガイドライン)
病理組織や培養で検体が採取できれば診断確定は納得できますが、抗原価や肺クリプトコッカスに矛盾しない胸部異常陰影とはどんなものか気になりますよね。

<画像について>
以前のブログで、末梢優位の結節影、右下葉に多いとのことでした。
d0264356_22065731.png

PulmonaryCryptococcosis* CHEST 2006, Feb;129:2

d0264356_22183349.png

Clinicalanalysis of 76 patients pathologicallydiagnosed with pulmonary cryptococcosisEurRespirJ 2012; 40: 1191–1200
⇒結論としては画像だけでは、区別はできませんが、cavitationを見たら免疫抑制患者と疑え!ということになりました。

<Cryptococcus neoformans抗原価について>

Cryptococcusneoformansの莢膜多糖類に対する特異抗体をラテックス粒子に感作した試薬で、血清や髄液中の莢膜多糖類抗原を逆受身ラテックス凝集反応によって検出する検査で、感度・特異度は比較的高いと考えられます。

d0264356_23154067.png

Pulmonary cryptococcosis(16例)の抗原価を検討した報告では、2倍以上を陽性とすると、12/16例(75%)で陽性、4/16例(25%)で陰性であり、陰性の症例は最大径が15㎜以下、多発小結節の症例であったようです。抗原価と重症度は相関する可能性が示唆されますが、治療により抗原価は低下しますが、低下スピードはさまざまであり、治療効果判定・治療終了の目安とはならないとされています。 

感染症誌79:656~663,2005

今回測定した抗原価が高いかどうかの目安としては、Guidelines for Management of Cryptococcosis.CID 2010では抗原価512倍以上Immunocompetent Patients with nonmeningeal, nonplumonary cryptococcosisでは中枢病変合併患者と同じ12カ月の治療期間を推奨しており、一つの目安とはなりそうです。


過去のクリプトコッカスに関するブログもどうぞ~
・クリプトコッカスの画像について
・クリプトコッカス髄膜炎について

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by res81 | 2014-05-20 23:58 | 真菌症 | Comments(0)
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