飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81
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福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

呼吸器内科スタッフ10名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医4名(H29年4月現在)で、日々楽しく頑張っています。
大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。

飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方は
iizukakokyu@gmail.com までご連絡ください。

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カテゴリ:学会・研修会( 63 )

「長時間作用性抗コリン薬を喘息治療にどのように役立てるか。」

皆さんこんばんはAjです。

2017年も始まりました!
とても寒い日が続いていますが、皆さん体調崩すことなくお過ごしでしょうか。
飯塚病院呼吸器内科も、それぞれエネルギッシュに頑張っています!

さて、1月21日に東京で開催されましたMeet the Expert「長時間作用性抗コリン薬を喘息治療にどのように役立てるか。」に参加してまいりました。
少人数でdiscussionを交えながらの会でして、とても勉強になりました。

座長を東邦大学医療センター大橋病院呼吸器内科教授 松瀬 厚人先生
特別講演を東京女子医科大学 内科学第一講座 主任教授 玉置 淳先生
症例の提示をNTT東日本関東病院 呼吸器センター長 放生 雅章先生
      寺田内科・呼吸器科 副院長 寺田 邦彦先生
よりご講演をして頂きました。

まずは、玉置先生より「喘息治療における抗コリン薬の役割」についてご講演頂きました。
作用機序、効果、さらにどのような患者さんに使用するべきなのか、基礎から臨床までとても分かりやすく講演して頂きました。

◎抗コリン薬の抗喘息作用は?
・気管支拡張作用
・粘液産生の減少
・抗炎症作用
・咳を抑制

◎スピリーバ®の抗喘息薬としての作用機序は?
抗コリン薬は、気管支を収縮させるアセチルコリンが結合する、ムスカリン受容体をブロックすることで、気管支拡張効果を得ます。
ムスカリン受容体は、迷走神経の末端にはM1,M2,M3の3種類存在しますが、気道ではムスカリン受容体のうちM3受容体が重要な役割を担っています。
さらにM3受容体は、気道の平滑筋だけでなく粘液産生細胞や炎症細胞(リンパ球やマクロファージ)にも存在しています。
ですので、気管支拡張作用だけでなく、粘液産生の抑制や抗炎症作用も!
また、咳受容体の一つであるC線維の表面にTRPV1受容体(カプサイシン受容体)もブロックするため、咳を抑えらます。

※M1M2M3について…。M2受容体は、アセチルコリンの過放出を防ぐためにネガティブフェードバックをかけてくれる調整役なのですが、抗コリン薬はここもブロックしてしまいます(さらに、喘息患者さんではM2受容体の作用が減弱していることも分かっています…)。
より強い効果を得るためには、M1,M3のみブロックする必要がありますが、これはなかなか難しいです。ですが、スピリーバ®は、M1,M3には長時間結合し、M2には短時間結合するという特徴をもっています。ゆえに、利にかなった吸入薬といえます!

◎ では、どのような患者さんにLAMAの追加を考慮するべきか】
 ・ICS/LABAでコントロール不良・不十分
・LABA抵抗性のArg16genotype(15%)LABAが効きにくいひと。
・%FEV1<60%+気道リモデリング
・非好酸球性気道炎症
・喫煙者、喫煙歴あり
・夜間から早朝の症状
・痰が多い/咳が多い
・LABA特有の副作用あり
・βブロッカー服用中

また、夜間症状を抑えるためにも吸入は夕方or夜にする方がよいのではないかとのことでした!!
明日からの臨床にすぐに役立てる内容ばかりでした。

次に、NTT東日本関東病院 呼吸器センター長 放生 雅章先生、寺田内科・呼吸器科 副院長 寺田 邦彦先生より症例(コントロール不良の喘息症例)の提示をして頂きました。

症例提示を行ったあと、それぞれ実際の臨床での次の一手をどうするか番号札を用い発表するという形式でdiscussionをしました(以下の選択肢がありました)。
➀フルティフォーム®8吸入へ増量 ➁シムビコート4吸入へ、SMART療法導入 ➂レルベア®200 1吸入/日へ変更 ④ロイコトリエン受容体拮抗薬の追加
➄長時間作用性抗コリン薬を追加。

アドヒアランスの問題はどうか、炎症がまだ残っているとすればどうしようか、咳はどうだろうか、肺機能はどうだどろうかなどなど色々考えながら回答しました。
どれが正解というわけではないので、先生方それぞれの考えを聞くことができ、また松瀬先生から一つ一つコメントを頂けるためてとても勉強になりました。

そのなかで、放生先生よりもLAMAの追加を積極的に考慮する患者さんについてのお話がありました。
 ・β2刺激薬の使用が懸念される人
 (心筋症、頻脈性不整脈、β2刺激薬による副作用:こむら返りや低K血症など…)
 ・SABA使用回数多い人
 ・感染後の増悪を繰り返す人(効果はすぐなくても、一冬使ってみると効果実感できるはず)

スピリーバ®は、気管支拡張だけでなく上記に記載した通りあらゆる作用がありどのようなフェノタイプの喘息患者にも効果がある治療薬ではないかと思います。

当院でも、緑内障や前立腺肥大による排尿障害の患者さんがないコントロール不良の患者さんには積極的に使用しています。重症持続型の文言も外れましたし、喘息患者のtotalコントロールを目指すための一手として今後も使用していきたいと思います。

全国から集まった諸先輩方と一緒に勉強できとても貴重な経験でした。ありがとうございました。

勉強会の終了後に懇親会もありました!!
御高名な先生方と直接お話ができ、また症例相談にも乗って頂いたりとても貴重な時間を過ごすことができました。

そして私…、お恥ずかしながら、張り切って参加していたためとても目立っていたようで、
そのことが功を奏し、最後のご挨拶をさせて頂くこととなりました。
若輩者で大変恐縮でしたが、このようなチャンスを頂けましたので、お言葉に甘えご挨拶させて頂きました。
緊張で顔は引きつっていましたが、諸先輩方は暖かく見守って下さりました。ありがたい限りです。

これからも精進してまいります。よろしくお願い致します。
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by res81 | 2017-01-22 23:53 | 学会・研修会 | Comments(0)

Allostasis

スタッフのTBです。

年末進行のため、先週より兵庫医科大学、京都大学、長崎大学、名古屋、横浜と出張尽くしです。
体も頭もクタクタですが、全てが得難い素晴らしい機会で、やる気だけは十分チャージできました。
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(写真は横浜のホテルからの景色)

さて、タイトルの"Allostasis"、皆さんはお耳にされたことがおありでしょうか?
名古屋での呼吸生理に関する研究会で、名古屋市立大学の早野順一郎先生のお話をお伺いすることができました。主に循環器分野のお話でしたが、非常にエキサイティングな内容でした。

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<心電図のR-R間隔>
・心拍数が正常範囲の場合は、RR間隔は揺らぎが生じる
 ➤呼吸による揺らぎが主で、「吸気時に頻脈、呼気時に徐脈」となる
  これは100年以上前から知られている現象で、
  呼吸性洞性不整脈(Respiratory sinus arrhythmia:RSA)と呼ぶ
・心拍が速くなるとRR間隔は一定になる:RSAはほぼなくなる
・様々な状況における検討
 健常者・安静時:RR間隔≒1000±200msec(mean±SD)
 メンタルストレス:RR間隔≒750±50msec
 運動時:RR間隔≒650±50msec
 心不全:RR間隔≒550±10msec

・冠動脈狭窄
 なし、1本、2本、3本の順で、RSAがなくなる  Circuation 1990;81:1217

・心筋梗塞患者でホルター心電図のRR間隔の揺らぎ(SD)が小さいほど死亡率が高い
 Am J Cardiol 1987;59:256

➤つまり、呼吸によるRR間隔の揺らぎが大きい方が正常!

<HomeostasisとAllostasis>
・Homeostasis  Bernald 1865, Cannon 1932
 ”生体は恒常性を保つために、
  内部環境のすべての指標を一定に保たなければならない”

・Allostasis  Peter Starling and Joseph Eyer 1988
 ”生体は恒常性を保つために、内部環境のすべての指標を変化させて、
  環境からの要求に適切に対応しなければならない”

➤Allostasisの観点に立ち、健康の定義と治療の概念を変える必要がある
  
<呼吸性洞性不整脈(Respiratory sinus arrhythmia:RSA)の意義>
・吸気時に脈が速くなり、呼気時に遅くなる現象
・意義:生理学的には、ガス交換における換気・血流の効率化に役立つ
     吸気時に心拍を早くした方がガス交換が効率的!
     ➤犬の実験で証明 Circulation 1996;94:842
・調節部位:延髄の背側核と疑核でコントロールされる
       猫では、疑核は胎生期に背側核から分離して移動する
       魚類はエラ呼吸であり、疑核はない
       両生類では、オタマジャクシ(=エラ呼吸)のころは疑核がなく、
       カエル(肺呼吸)になると疑核ができる!

<CVHR>
・SAS患者では、急激にRR間隔が変化する
 いったん呼吸が止まり徐脈→再開する際に急に頻脈になる現象
 =この現象をCyclic variation of Heart Rate(CVHR)と呼ぶ 
                             Guillminault 1984

・ACATというプログラムで自動検出すると、
 CVHRの頻度(Fcv)はAHIと非常に良い相関があり、
 CPAP治療で改善が認められた

・患者さんの中に、CVHRが鈍化している人がいる
  =呼吸再開時の頻脈の程度・時間が短い
  =適切な生体反応ができていない可能性がある

 これを定量化(加算平均法によるCVHRの平均振幅=Acv)し、
 心筋梗塞後の患者さんなどで計測
 ➤Acvが低い=CVHRが鈍化=適切な生体反応ができていない人は、
   予後が悪かった
  Fcv(≒AHI)は統計学的に独立した予後因子とならなかった
 ➤CVHR時に、脈拍の揺らぎが大きい方が予後が良い
-----------------------------------------------------------------------

Allostasisを維持するという事は、何か問題が起こった際に様々な系統から対応ができる、という事のようです。言い換えれば、「一つの経路のみで維持される状態は非常に危険」という事で、人体だけでなく、様々な日常の事柄に置き換えることができますよね。”遊びがある状態”というのは非常に重要なのです!

呼吸器疾患でも何か応用できないか、検討してみたいと思います。
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by res81 | 2016-12-18 10:40 | 学会・研修会 | Comments(0)

UPMC(University of Pittsburgh Medical Center)での研修⑤

12月7日 3日目
【午前中】
朝早く出発し、少し離れたUPMCのFamily medicineのクリニックに行き、実際にresidentをmilestoneで評価を行うCCC(Clinical conference commit)を見学してきました。研修医教育のディレクターさんと指導医の先生が計7人くらい集まり、朝7時半くらいからCCCを行います。CCCは、実際に研修医のmilestoneを用いて研修医の評価を行うというものです。Milestoneの内容は①Patient care ②Medical Knowlege③System-Based Practice④Practive-Based Learning And Improvent⑤Professionalism⑥Communicationの6つで、それぞれにいくつか詳細な項目があり評価を行きます(level1-5で評価)。一人当たり10~15分くらいでした。
一人がlevel評価を行っていきますが、同時に賛成か異論があるかを他の先生が意見を言いdiscussionしていました。いいエピソードは共有し、まだ到達目標まで達していないresidentへはアドバイスを行うなど建設的な意見を言い合い記録し、それを研修医教育のディレクターさんがまとめ、研修医にfeedbackするそうです。もちろん、milestoneに記載されている到達目標をresidentは皆知っており、内緒にしていることは一つもなく、‘openです!!’と強調していました。
「今自分は何が出来ていて、何が足りないかを認識することができるシステム」さらに「指導医も現在のresidentのレベルを確認することも出来る」。とてもよいシステムと思いました。


ただ、医師以外のmedical stuffの評価も大切ですよね…医師にとっていい医師ではなく、患者さん、またその他のスタッフからも認められなければならない!!と思ったので質問しました。
→これ以外にも、他職種からの360°評価というものを行っているそうです。抜けがないですね…

今回の研修では、このようにレクチャーだけでなく、実際に教えて頂いたことを実践している教育現場を見せて頂いたので、イメージしやすく現実的に実行可能であることを実感しました!
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【ランチ】
研修を対象に色々の職種の方が講義をするというランチョンセミナーに参加しました。今回は、薬剤師の先生が講義していました。英語が早くてあまり理解できましでした…すみません。。。

【午後】
午後からは、研修医の勉強会に参加しました。水曜日の研修医が集まって勉強する日とのことです。今回は男女にグループに分かれて、ある論文(今回はVitaminD。J Gen InterMed 31(7):780-91n)について討論を行うというものでした。VitaminD内服賛成派 vs 反対派に分かれて、決められた時間のなかで熱い議論をしていました!
議論のあとは、指導医の先生から評価や論文の内容についてのコメントがあり、最終的に今回の討論はどちらが勝ちかを決めていました!ただ抄読会するよりはこういうのも勉強になりますよね~!!

あと二日です!!長くてさらに読みにくいですよね… 
私の復習日記みたいになっています。自覚ありますが、お許しください。掻いつまんで読んでください☆

夜は4人でご飯を食べにいきました。研修医とは違い若くないので、量より質を優先したご飯を毎日食べていました☆ただ、総合診療科のM先生は、留学していたこともあり、こちらのものに対して抵抗がないためか残さずよく食べます。カッコよかったです!私も何とかついて行きたかったけど、早々にギブアップ(笑) 

つづく
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by res81 | 2016-12-13 18:36 | 学会・研修会 | Comments(0)

UPMC(University of Pittsburgh Medical Center)での研修④

12月6日 2日目

【午前中】
UPMCのfamily medicineの入院患者さんの引継ぎカンファレンス&回診を一緒にさせて頂きました。
私は、Dr.Takedai(※)とresident(PGY3)と一緒に、COPD+肺炎、鎌状赤血球症のacute pain syndromeの患者さん、ICUにいるAR術後の患者さんを回診しました。

また、外来棟の見学もした。family medicineの先生方はお産や婦人科検診などもしているため診察室に内診台があって驚きました。

※DrTakedaiは元々外科医として働いていたそうだが、家庭医になりたくてUPMCのresidenからやり直し、今は指導医としてUPMCで働いている先生です。外科を始めたのもいつかは簡単な外科処置ができる家庭医になりたいという目標だったとのこと。再度研修からやり直す熱意とまたその行動力。本当に尊敬すべき方です。
お話を聞くことができ、すごく刺激を受けました。本当にありがとうございました。


その後は、放射線科とのカンファレンスに参加した。新患を中心に、画像みながら診断やアドバイスを頂くというもの。診断の確認、その他の所見の見逃しがなくなってすごくいいシステムだなと感じました。


そして何より、皆さんとても親切です。英語は分からないことが多く迷惑しかかけていないが、やさしさに助けられます。私のダメすぎる英語でも皆笑顔で話しかけてくれます。分からなくて笑顔で頷いてしまったことも多々ありますが…(笑)


【ランチ】
昼食はデュア先生とタイ料理のランチを食べました!とっても美味しかったです!!


【午後】
午後からはウィルソン先生の講義を受けました。臨床教育においてウィルソン先生はアメリカでもすごく有名な先生です。2017年1月に飯塚病院にも来て下さいます!!

[講義内容]
・今までどんなよい指導を受けましたか?→どのようなエピソードは?
・今まで悪い指導を受けたことがありますか?→どのようなエピソード?
これらをそれぞれ発表。LTECSにそって記載し、よい指導者とはについて考えました。
L (learners)
T (teachers)
E (enviroment)
C (content)
S (strategy)

このようなdiscussionしたうえでlectureを受けました。
☆指導をするときに考えなければならないことは、誰に対して教えるのか?(level of learners)
☆教えすぎてもダメ。7つ教えたら2個くらいしか覚えていない。4つくらいがちょうどいい。Less is more!!
☆What makes a teacher excellent?何がteacherを素晴らしくする?
Negotiates/sets expectations/organized/role model,clinician (necessary but not sufficient)/
communicates well/actively involves learner in patient care/gives useful feedback


次にアンドレア先生よりconflict managementの講義を受けました。
1. Competing 2.avoiding 3.compromising 4.accommodating 5.collaborating

Collaboratingが一番いい!!ただ緊急時は難しい。時と場合によりどうやって解決するか判断する。


リンダ先生
突然、「15分後にそれぞれが何かについて5分以内プレゼンして下さい」と言われました。それをビデオで撮り、金曜日にウィルソン先生にそのビデオをみせて、プレゼンの仕方、内容の選び方に関してfeedbackをして頂くとのこと。自分をビデオで撮られるのも、それを再度見るのもすごく恥ずかしいですが、客観的にみることが出来るいい方法ですよね。

・私は今までの人生について
・他の先生方は、カブトムシの育て方について、ピッチャーにとって大切なことについて、Brain ruleについて(PPAPを動画でみて、頭の体操として踊りました~)


二日目終了。分からないこともたくさんありましたが、私が困っていそうな顔していると総合診療科M先生が適宜通訳して下さるので理解を深めながら聞くことが出来ました!本当にありがとうございます。

ただ、本当に疲れます…(笑) なので夜は9時には寝てしまい、朝3時くらいに起きる生活スタイルになっています。なんて健康的。


つづく

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by res81 | 2016-12-11 17:24 | 学会・研修会 | Comments(0)

UPMC(University of Pittsburgh Medical Center)での研修報告➂

12月5日 研修1日目

【午前中】
WISERというシミュレーションセンター(medical training center)に見学に行きました。シミュレーションすることは、患者さんの安全はもちろん、診療/技術の改善につながる大切なtrainingであります。WISERには 11個の部屋があり、年間14500のシミュレーションをしているとのこと。
挿管、CVの技術の練習だけでなく、Difficult Airway Management(DAM)の症例(輪状甲状靱帯穿刺および経気管ジェット 換気も経験できる)やECMOも使用しているモデルなど様々のシチュエーションのシミュレーションが行われていました。大規模災害を想定したモデルなど書ききれないほどです。もちろん3G高機能患者シミュレーターも常備されており、実際に人形がシバリングをおこしたり、汗をかいたり、瞳孔反射がみれたり…感動でした。

シミュレーションは経験には勝らないかもしれませんが、一度経験し失敗や反省することで実際に経験した時によりスムーズに安全に対応できると実感しました。また、本や口頭指導だけでは学ぶことのできないチームワークも体験できることはとてもいいことだと思いました。

☆当科ですぐに取り入れられるシミュレーションは何か考えながら講義を受けていました。
→研修医や後期研修医に対して、気管支鏡の手技やトラブルケースのシミュレーションはすぐにでも取り入れられるのではないかと思いました。

最後に、シミュレーションはベースラインの教育。当たり前のことかもしれないが、「See one, Do one, teach one」して、臨床の現場に望むことが大切であるということを改めて学びました。
そして、実際の臨床に非常に酷似した高機能患者シミュレーターなどを使用した症例を経験できる充実した設備、人材などをもつWISERに感銘を受けました。

【lunch】

昼食はDewar先生とSouth-Paul先生と一緒にofficeでランチをしました。
サーモンサラダにパンにフルーツ。さっぱりとした食事で救われました。
すでに日本食が恋しくなりました(笑) 和食食べたい…


【午後】
☆午後からはSouth-Paul先生とデュア先生の講義を受けました。

South-Paul先生からはリーダーシップについての講義を受けました。
・リーダーシップって何?
・あなたにとってのリーダーは誰ですか?どうしてそう思うの?
・どうやったらリーダーになれる?
・リーダーは正直であることが重要で、teamの皆に多くの機会を与えながら、目標を達成するteamを作ることが出来なければならない。teamが非常に大事!そして、そのチームを成功に導くための舵取りをしっかり出来なければならない。一人では勝ち取るのではなく皆で協力して成功することが大事である。
Qualities to Look for in a Leader(Character、Influence、Positive attitude、Excellent people skills、Evident gifts、Proven track record、Confidence、Self-discipline、Effective communication skills、Discontent with the status quo) 
John C. Maxwell, Equipping 101. Thomas Nelson Publishers, Nashville, 2003
・心に残った言葉:“Behind an able man (woman) there are always other able men (women).” Great leaders seek out and find potential leaders, then transform them into good leaders.
それと、You don't work hard enough. 日本人は働きすぎと。自分をしっかり見つめなおす時間、管理することが出来る時間を作らなければ、患者さんへの指導も出来ないでしょ。運動が大事といいながら自分が運動していないと説得力ないでしょ。と。
確かに…と思いました。

☆最後にDewar先生から、Mile stone(「標石」、つまり研修の経過において節目となる到達目標)についての講義をして頂きました。
Mile stoneは6 competencies(①patient care ➁medical knowledge➂communication ④practice based learning and improvement ➄sysytems based practice
⑥professionalism )に対して使用されます。

知識だけでなく総合的なスキルをチェック。それぞれにLevel1-5まである

residentには各学年で到達しなげればならないLevelがあり、各学年年に2回評価が行われ、フィードバックをもらうことができる(最終的には、residentはすべての項目でLevel4まで到達できなければ卒業できない)。ダメなところを指摘するのではなく、どうしたら解決できるかを考え修正し成長できるように教育を行う。また、十分できたところも伝える。Negativeではなくpositive feedback。このように行う評価法を学んびました。

当科では、研修医やそれぞれの学年に目標を決めている。これをうまく利用し、現在どこまで理解できているかを適宜チェックし、成長するように指導を行っていくことが大切だと思いました。私も自分のレベルを再度確認し、足りないところを勉強したり、指摘してもらいレベルアップしなければと思った講義でした。

写真はまた載せます。


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by res81 | 2016-12-10 06:41 | 学会・研修会 | Comments(0)

UPMC(University of Pittsburgh Medical Center)での研修報告➁


無事にピッツバーグ到着しました!ほぼ丸1日かかりました。

飛行機では「君の名は。」を見ました。やっと流行に乗れました。嬉しかったです☆

ピッツバーグ空港には、遅い時間にも関わらず、Dewar先生が迎えにきてくれた!
スティールス(アメリカンフットボールのチーム)やパイレーツ(メジャーリーグのチーム)のスタジアムが車からみえました!

わぁ、、アメリカきた!初めて!と緊張と喜びの気持ちでいっぱいでした。
頑張るぞー!

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※写真は空港での大きな看板です。


翌日は時差ボケ含めた調整日でした。
Dewar先生が休日にも関わらず、私たちを観光に案内してくださいました。
Dewar先生というのは、UPMCのFamily Medicine Departmentの准教授です。
ものすごく忙しいのに、私たちの研修のコーディネーター、また送迎、観光まで…
お忙しいのに、ここまで温かいおもてなしをしてくれるなんて…。なんという人柄なんでしょう。本当にありがとうございます。

観光は、Duquesne Incline というところでケーブルカーに乗りました。
丘の上からピッツバーグ中心街が一望できます!とても綺麗でした~!!
ピッツバーグは元々産業の町であり、丘の下に工場、丘の上に労働者がたくさん住んでいたそうで、その交通手段としてケーブルカーを用いていたとのこと。


ここで、、、ピッツバーグの歴史を少し。もちろんwikipediaより抜粋。
独立戦争後、ピッツバーグは産業都市として発展した。
1815年頃には、ピッツバーグは鉄、真鍮、錫、およびガラス製品の一大生産地となっていた。1830年代には、ウェールズのメルスィル・ティッドヴィルで起きた暴動により、同地の鉄鋼労働者が大量にピッツバーグに移入してきた。1857年頃には、ピッツバーグには1,000棟の工場が建ち並び、年間2,200万ブッシェルの石炭を消費していたとのこと。

炭鉱の町だった飯塚と少し似ていますよね。勝手に親近感を感じていました。

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そのあとは、ピッツバーグ名物のサンドウィッチ(ハンバーガー?)が食べられるPrimanti Brothersというお店にいきました。ピッツバーガーという手のひら2個分もあるバーガー。中にはフライドポテトがたんまり…
なんとか、、なんとか、、食べきりましたが、もう二度とハンバーガーは食べたくないなと思うほどのボリューム(笑)おいしかったですが、半分食べて半分お持ち帰りするのがベストと思いました!

そんなこんなで次の日から研修開始です。
疲れはありましたが、時差ボケなく元気に始まりました~

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by res81 | 2016-12-09 21:24 | 学会・研修会 | Comments(0)

UPMC(University of Pittsburgh Medical Center)での研修報告①

皆さんこんにちは。Ajです。

この度、病院より、UPMC(University of Pittsburgh Medical Center)へ直接訪問し臨床教育について学ぶ機会を頂き、現在アメリカのピッツバーグに来ています。

飯塚病院とピッツバーグ大学メディカルセンターUPMCは、医師の研修指導体制拡充を目指して研修に関する契約を締結しています。この連携により、飯塚病院では世界的にも評価の高いピッツバーグ大学の教育カリキュラムや教育技法・指導方法などの臨床教育に関する豊富なノウハウを柔軟に取り入れた、独創的で魅力のある研修プログラムを開発するとともに、研修医/後期研修医に対する指導体制の強化を図り、「全国から若手医師が集う教育病院」を目指しています。※飯塚病院ホームページより抜粋


これまで、総合診療科や家庭医療の先生や後期研修医が、直接UPMCへ訪問し、1週間の研修を受け、そこでの知識を共有し、飯塚病院に取り入れてきて下さっていました。

今年は、総合診療科より2名、漢方診療科1名、呼吸器内科1名がすばらしい研修の機会を頂きました。当科から私が代表として参加することになりました。呼吸器内科も研修医や後期研修医教育にさらに力を入れて頑張っていきたいと思っていた矢先のことでしたので、とてもいい機会を頂きました。夏には当科の後期研修医のTACも参加しておりますので、今後、当科の教育システムをより充実させていけたらなと思っております!

上記のように張り切っているように思われるかもしれませんが、
実は私は、英語がすごくすごく苦手です…。

もちろん、海外旅行も好きではあまりません。

そんな私が海外に研修なんて出来るのだろうか。

迷惑かけに行くようなもの。1週間も耐えられる!?など、ものすごく葛藤がありました。。。

でも、そんな時!!TB先生より人生一度きり。経験したことないことを経験するのはいいことだよ。こんなチャンスはないから、思い切って行ってきたら?」と背中を押して頂き、参加を決意しました!!

長い出張であり、色々な方々にご迷惑をおかけし、大変申し訳ありません。一生懸命頑張ってきます。

そして、いよいよ出発。

つづく。


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by res81 | 2016-12-08 12:17 | 学会・研修会 | Comments(0)

筑豊地区 呼吸器フォーラム

皆さんこんばんは。Ajです。

2016年11月28日に筑豊地区 呼吸器フォーラム@のがみプレジデントホテルが開催されましたのでご報告致します!

この度は、私の大学院の師匠であります順天堂大学呼吸器内科准教授の原田紀宏先生と
研修医時代に研修させて頂き大変お世話になりましたつだ病院院長の津田徹先生からのご講演であり、
この会が決まった時から楽しみで仕方ありませんでした!!


まずは、原田先生より「進化する喘息診療を考える」というテーマでお話頂きました。
最近目まぐるしく進歩している喘息治療について、とても分かりやすくお話して頂きました。

個人的には、BTやMepolizumab含めた抗体治療についてのご経験例、
また適応拡大となりましたスピリーバの適応症例(※)についてのお話がとても勉強になりました。
多種の薬剤がでてきております喘息診療における知識の整理とともに、すぐに診療に役立つようにお話ばかりでした!!
原田先生、貴重なご講演ありがとうございました。
私も師匠に近づけるように頑張りたいと改めて思いました。

※ICS/LABAでコントロール不十分な症例、ICS増量を懸念する症例、β2刺激薬の使用を懸念する症例、リモデリングの可能性がある症例、喀痰の多い症例


次に、津田先生より「COPDをどのうように治療するか?」についてお話頂きました。
禁煙の大切さ、COPDの病態・治療について、またリハビリの重要性、栄養指導まで幅広くお話頂きました。
津田病院は、呼吸器疾患のある患者さんの治療ならびにQOLアップのために、
非常に多くの職種の方が、患者さんに寄り添い色々な活動を提案し、より楽しく生きれるように努力している病院です。
研修医ながらに、チーム医療すごい!私も病気だけでなく患者さんの生活状況まで考えられる医師になりたいと思ったものです。
津田先生、とても分かりやすく、今後のCOPD診療に大変役立つ貴重なご講演、本当にありがとうございました。
今後、また見学に行かせて頂けましたら幸いです。その際はどうぞよろしくお願い致します。


懇親会では、演者の先生、開業医の先生、当科のスタッフ、リハビリスタッフなどで色々なお話ができ、とても有意義な時間でした。


原田先生、津田先生、本当にありがとうございました。飯塚病院呼吸器内科もますます頑張っていきたいと改めて思った一日でした!!!
そして、今後もご指導のほどよろしくお願い致します。

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by res81 | 2016-12-01 00:26 | 学会・研修会 | Comments(0)

第31回九州臨床画像解析研究会

スタッフのTBです。

11月18日(金)、「第31回九州臨床画像解析研究会」を当院で主催致しました!

全国より19名の呼吸器内科医・放射線科医・病理医の先生方にお集まりいただき、
(東は亀田総合病院~西は長崎大学まで、次回はもっと広がる予定です!)
各々の施設で進行中のスタディや、
これから始めようと思っているアイデアについて、
我が国トップの先生方からコメント(ダメだし?)を頂くという変わった会です。
年に2回当科で主催しております。
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今回は私が長々と研究のご相談をさせて頂き、
他の先生方の分を圧迫してしまいました。すみません・・・
しかし、たくさんの示唆を頂き、私自身は最高に楽しい時間でした!
もっと研究もガンバります!!
他の施設の先生方の研究内容も面白く、本当に勉強になりました。

さて、もちろん教育的な講演もあります。

今回はまずJCHO金沢病院の早稲田優子先生から
「留学のススメ〜世界の中で日本人は本当に損してる?〜」というタイトルで、
ウィーンへのご留学体験記をお話し頂きました。
女性医師のキャリアプランの参考になるのはもちろんですが、
性別関係なく面白いお話でした。

「面白いか面白くないかではなく、今目の前の仕事をきちんとやること」
「小さな仕事をきちんとできない人は、大きな仕事もできない」
的なまとめも、本当にその通りだと思いました。
患者さんあって、日々の診療があっての私たちです。


そして次に、聖路加国際病院の次富亮輔先生より、
来年4月に開校する「聖路加国際病院 専門職大学院公衆衛生学研究科」
のお話しを頂きました。
面白そうですので、ご興味のある方は是非ググってください!


最後に、公立学校共済組合近畿中央病院放射線診断科の
上甲剛先生から、
「気道散布性感染症の画像診断と胸部X線区域解剖」というタイトルで
ご講演頂きました。
相変わらず何度聴講しても学ぶところが多いのですが、
今回は各肺区域の気管支肺炎のコレクションが衝撃でした!
当科でもコレクションを始めようとしていたばかりでしたので、
方向性が見いだせたような気がいたしました。

懇親会でもたくさんの施設の先生方とお話しができて、
最高に楽しい夜でした。
これからの活力をたくさんいただきました。
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ご参加頂いたたくさんの先生方、本当にありがとうございました。
また来年宜しくお願い致します。

当科メンバーの皆さん、ご協力ありがとうございました。
これからも臨床・研究を頑張りましょう!
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by res81 | 2016-11-19 10:51 | 学会・研修会 | Comments(0)

国際学会APSRに参加しております④〜ERS Handbook Award〜

APSRも最終日を迎えました。微笑み隊です。
懇親会でAwardの発表などがありましたが、私達も全員ERS Handbook Awardに表彰していただきました。これを励みに明日からの診療も頑張りたいと思います。
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ACOS: does it exist?
本日は「ACOSは存在するのか」というディベートがあり、イギリスの先生方によるテンポの良いやり取りに聞き入ってしまいました。
ACOS肯定派
まずACOS肯定派の先生による演説がありました。 初めに、ACOSという言葉だけが一人歩きをして、ACOSと呼ばれている集団が非常に多様であるという問題点が挙げられました。曖昧な呼び名であるため、なんとなくACOSという診断になっていることや、ICSを処方するためにACOSという診断名がつけられている場合もあります。ACOSに関する研究においても定義や対象集団が大きく異なるため、今もACOSの頻度や予後が定かでないことが問題です。しかし実際に喘息とCOPDの両方の特徴を有する病態があり、病状のコントロールや予後にも関与するため、純粋な喘息やCOPDとは区別する必要があります。コペンハーゲンで行われた長期観察研究によると、ACOSではCOPD単独と比較して症状や発作がより多いのみならず、FEV1の低下速度が速いことがわかっています。その低下速度は喘息の発症年齢によって異なり、中高年で喘息を発症した患者では、その後の年間FEV1低下率が顕著に大きい傾向にあります。一方で、小児~若年発症の喘息を合併しているCOPDは呼吸機能の低下は通常のCOPDと大差ありません。ACOSという言葉に惑わされて、喘息あるいはCOPDの鑑別を丁寧に行うことを忘れてはならないという教訓が印象的でした。
ACOS否定派
一方でACOS否定派として登壇された先生は、ACOSという症候群として扱うことで多様な集団を単一化してしまうことを危惧しておられました。喘息とCOPDでは病態が全く異なります。例えば気道閉塞の機序が、喘息では気管支収縮、発作時の気道浮腫、粘液塞栓、構造変化(不可逆性の線維化)であるのに対して、COPDでは末梢気道の線維化、気腫、粘液分泌、増悪時の気道浮腫が原因となります。また病理学的、免疫学的、遺伝子的にも異なることが分かっています。 喘息とCOPDが重複する部分があることは確かです。例えば喘息患者で好中球性炎症を有する、あるいは常時閉塞性障害がある場合などがこれにあたり、ステロイド反応性が乏しいのです。またCOPD患者で好酸球性炎症を伴う場合は可逆性やステロイド反応性が良好です。 つまり喘息とCOPDは全く違う疾患であって、ACOSと呼ばれている集団はこれら2疾患を合併しているというのです。重要なのは、両疾患がどのように重複するかが患者によって異なるため、一つの症候群としてまとめるのではなく、ACO (Asthma COPD Overlap)として、Overlapの仕方について議論を深めることです。

両先生とも、喘息とCOPDの両者の要素が重複した重症な患者がいることを認識することの大切さについては同じ意見であるとのことでした。会場を巻き込んだ議論の中で、喘息とCOPDを合併する患者をきちんと見極めることと、彼らを診療する上で我々が主治医として責任をもって臨床研究や薬剤開発を手掛けていくという点で全体的な見解は一致していたようです。現時点では重複の様式によって治療が大きく変わらないかもしれませんが、まずは丁寧に診断を下すことで臨床研究にもつながるということがわかりました。

ディベートは一つのテーマに関して様々な角度から意見を聴くことができ、その分野の理解が相乗的に深まるいい機会だと思います。海外学会に参加される特に若手の方におすすめのイベントだと思いました。
APSR全4日間の日程を終え、これから帰路につきます。病棟を守ってくださった先生方には感謝してもしきれません。本当に素晴らしい経験をさせていただきました。帰国後は今回の経験を臨床に還元しながらお返ししたいと思います。
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by res81 | 2016-11-18 16:30 | 学会・研修会 | Comments(0)