飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81
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福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

呼吸器内科スタッフ10名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医4名(H29年4月現在)で、日々楽しく頑張っています。
大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。

飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方は
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カテゴリ:間質性肺炎( 11 )

軽度の線維化を伴うIIPsのCTの経時的変化

スタッフのTBです。

明日から始まる呼吸器学会九州地方会参加のため、若手を中心に皆忙しく働いております~

さて、韓国からの話題です。

High-Resolution CT Findings in Fibrotic Idiopathic Interstitial Pneumonias With Little Honeycombing: Serial Changes and Prognostic Implications
AJR 2012; 199:982–989


<OBJECTIVE>
・線維化・軽度の蜂巣肺を伴う特発性間質性肺炎(fibrotic idiopathic interstitial pneumonias; IIPs)のHRCTの経時的変化から、予後因子を明らかにする

<MATERIALS AND METHODS>
・retrospective study
・病理学的に線維化を伴うIIPsと診断され、
 CTで蜂巣肺が5%未満で、
 最低2年間経過観察された症例
 ⇒154例;UIP 101例、f-NSIP 53例
・baseline CTでCT所見の分布と進展度を検討
 ⇒少なくとも6ヵ月間隔で、CT所見の変化を評価:検討対象は132例

<RESULTS>
・最初のCTにいおて、網状影とすりガラス状陰影(GGO)の進展度で、UIPとf-NSIPの間に有意差あり
・経時的変化
 蜂巣肺の進展度:UIP +5%、f-NSIP +3% (p = 0.08)
 網状影の進展度:UIP +3%、f-NSIP +8% (p = 0.03)
 GGOの進展度 :UIP -2%、f-NSIP -10% (p = 0.009)
・全病変の進展度のトータル
 UIPで増加傾向(+6%)⇔ NSIPで減少傾向(−4%)(p = 0.04)
・多変量解析では、全病変の進展度のトータルが独立した予後不良因子

<CONCLUSION>
・軽度の蜂巣肺を伴うfibrotic IIPでは、経時的にCTを撮影すると蜂巣肺と網状影が増加し、GGOが減少する傾向がある。
・フォロー開始時CTにおける「全病変の進展度のトータル」が予後因子であった。


呼吸機能や年齢、性別なども含めた解析ですので、信用できそうです。

軽度な線維化を伴う場合、CTでの全病変(網状影、蜂巣肺、すりガラス状陰影)の面積の総和が重要な予後因子、という事になります。単変量解析の結果も考慮すると、特に「最初のCTでの網状影の広がり」に注意が必要な様です。

f-NSIPのGGOが減って蜂巣肺となっていく経過が本文中Figureにあります。日常臨床でもしばしば経験します。何とかできないか、日々模索しております・・・
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by res81 | 2012-11-15 19:18 | 間質性肺炎 | Comments(0)