飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81
お知らせ
福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

呼吸器内科スタッフ10名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医4名(H29年4月現在)で、日々楽しく頑張っています。
大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。

飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方は
iizukakokyu@gmail.com までご連絡ください。

飯塚病院血液内科ブログ(←クリック)もお勧め!!
カテゴリ
全体
科の紹介
学会・研修会
身体所見
画像診断
気管支鏡
COPD
喘息
肺炎
抗酸菌
肺癌
間質性肺炎
咳嗽
胸水
胸膜癒着術
中皮腫
じん肺
真菌症
気管支拡張症
膠原病
病理学
感染症
アレルギー
肺高血圧症
写真部
Pearl
未分類
記事ランキング
検索
最新のコメント
先生、ポスターもブログも..
by Y@いいづか at 10:55
APSRのセッション、ポ..
by つぎとみ@せいろか at 21:09
228先生 先日は、久..
by k at 01:25
横山様 コメントありが..
by res81 at 17:47
こんにちは。咳のことを検..
by 横山 at 13:50
Y先生、ありがとうござい..
by res81 at 17:31
K先生、お久しぶりです!..
by res81 at 14:19
いつも、ブログ更新を楽し..
by K at 03:21
吉村様 ブログを見..
by res81 at 20:11
K先生、ご無沙汰してます..
by res81 at 03:23
タグ
フォロー中のブログ
最新のトラックバック
外部リンク
ファン
ブログジャンル
画像一覧


タグ:呼吸器内科 ( 69 ) タグの人気記事

日本肺癌学会Preceptorship Programに参加して

こんばんは。国内留学中でご迷惑をおかけしておりますYです。
国内留学については、書きたいことが多すぎてまとまりませんので、またの機会に書かせてください。

先週末、肺癌学会が初めて企画されたPreceptorship Programに参加してまいりましたので、今回はその報告をさせてください。

この企画では、次世代を担う全国およびアジア各国の若手医師のためにと、肺癌診療の最前線で活躍されている先生方が集まってくださいました。2日間みっちりと、全て英語で行われます。香港のTony Mok先生、韓国のMyung-Ju Ahn先生を初め、学会の壇上で拝むことはあっても、ともにディスカッションをでする日がくるとは思いもしませんでした。総会の演者全員を2日間、一部屋に詰め込んだような贅沢な状況でした。

講演では病理、放射線診断・治療、内科・外科治療について最新情報のほか、まだ研究途中のデータや、今後の方向性も交えた講義や意見交換が行われました。またPro-Conディベートでは①EGFR遺伝子変異症例への一次治療にオシメルチニブを使うかどうか、②N2例の手術適応、②EGFR遺伝子変異例への免疫療法の適応 についてグループ対抗で議論が行われました。ディベートのためにグループの先生方と深夜までとことん話し合った時間が、何よりも豊かでした。肺癌診療の切り札が増えるなかで、どう選択していくのか、考えさせられる時間でした。

肺癌もさることながら、個人的には、Tony Mok先生による、リーダーとしてのキャリア形成のお話に感銘を受けました。「TKIの講演をするより何倍も準備が大変だった」と言われていましたが、確かにMok先生からキャリアに関するお話を伺うのは新鮮でした。呼吸器腫瘍のリーダーになるには、という話ではありましたが、どの分野にも共通することと思いますので、少し共有させてください。

リーダーシップとは「人を動かす力を持つこと」だと言われていました。そのためには①どう考えるか、②どう仕事をするか、③どう発信するか が大切です。①考え方については、まず前向きに考えること(Forward thinking)。それも楽観的ということではなく、将来を見据えて考えるというような意味に感じました。現在何が標準であるかにとらわれず、今後何が大切になってくるかを見据えて行動すること。そのためには勇気、感情的知性と落着き、論理的な計画性、そして献身的な姿勢を怠らないことです。もう一つは批判的に考えること(Critical thinking)。与えられたことを漫然と引き受けてただ指示に従うのではなく、そのやり方が本当に正しいのか?本当に向かうべき方向なのか?常に問い続けることです。

②どういう仕事をするか。とくに研究や論文執筆の際、いかに新しいことを発信していくか、そのために先ほどの考え方をもとに、意見を論理的に述べること人と違うことを気にしないこと人間関係を大切にし(例えば学会などで知り合った先生とも)こまめに連絡を続けることが大切です。

そして③どう発信するかですが、せっかく取り組んだ仕事も発信しなければそこまでです。発表や講演などで相手に伝えるとき、ただ事実を連ねるのではなく、「物語を相手に届ける」ことを意識します。印象的でメッセージ性のあるタイトルをつけようという点から始まり、発表の構成、アイコンタクトやジェスチャーなどの非言語的コミュニケーションや参加者の惹きつけ方など、すぐに取り入れたい知恵が詰まっていました。

Mok先生は著名な先生ではありますが、目線が常にベッドサイドにあるところに、何よりも共感しました。会場内で議論が白熱しだすと「それをして臨床がどう変わるのか」「患者さんのためになるのか」と幾度となく指摘してくださいました。肺癌についても(根治や根絶のみを目指すのではなく)「医師としての仕事は、患者さんがより長く、よりよく生きられるよう最善をつくすこと」というスタンスも、大変納得できるものでした。

充実の2日間の最後には、恐縮ながら敢闘賞をいただきました。参加前後の試験成績から計算した「伸び率」で表彰してくださったのですが、つまりお恥ずかしいことに、事前試験の出来の悪さの象徴です。おそらく最も経験年数も浅く、趣旨にそぐわない参加者だったかもしません。好奇心から参加してしまいましたが、講師陣かと思うような参加者の方々に交じらせていただき、刺激を受けたことは間違いありません。

この企画は肺癌学会の会員宛にメールで何度か募集があったのですが、これを知ることができたのも、飯塚病院呼吸器内科に入ったときに学会に入会させてもらったおかげでした。あらためて、いろいろなことに触れる機会を与えてくれる(=学会費も出してもらえる)当科に感謝しております。

当科は、得意分野を伸ばす好きなことをとことん頑張らせてもらえる)ことが素晴らしいということを以前、このブログでも語ったかと思うのですが、まだ得意・好きとは言えない分野にも、広く触れる機会を持たせてもらえることも、我々若手にとっては貴重なことだと思いました。飯塚の皆様、いつも本当にありがとうございます!
d0264356_22581616.jpg


[PR]
by res81 | 2017-11-27 23:09 | 学会・研修会 | Comments(0)

APSR2017@sydney③

こんにちは。
呼吸器内科スタッフ M&Mです。

シドニーに着いてから5日目になりますが、皆体調を崩すこともなく過ごしております。こんなに天気が良いと朝5時半から走りたくなりますね!ということで、シドニーでのジョギングもしっかり楽しんでおります。

さて、本日はいよいよAPSR最終日を迎えました。
最終日の発表というのは嫌なものですね。無事に発表を終え緊張から解き放たれている2人を横目に会場に向かいました。
私は昨年に引き続きの参加ですが、やはり英語での発表は苦手なまま。1年経っても成長してないなあと感じてしまいます。学会が終わった時は英語も頑張ろうと意気込むのですが。
学会会場ではお世話になった先生方との再会も果たし、そして発表にも聞きに来てくださいました。本当にありがとうございます。
d0264356_10544148.jpg

APSRは個人的に特に興味ある分野のセッションが多くとても勉強になります。主に気管支喘息や結核に関するレクチャー・発表を聞いてきました。
初日は朝から喘息のワークショップを受けました。
ワークショップでのメインテーマは「重症喘息におけるフェノタイピング」です。
ここ最近、喘息診療における治療法は多様化してきています。そんな中で今までひとまとめにしていた「喘息」をフェノタイプごとに分け治療法を選択することの重要性が高まってきています。
様々な解析により臨床特性、喘息関連因子や誘発因子および病態生物学的特性が複合的に調査された結果、以前に考えられていたよりも多くのフェノタイプが存在することがわかってきており、特に重症喘息におけるフェノタイピングが重要です。
具体的には、発症年齢やBMI、喀痰細胞診、呼気NO、特異的IgE抗体、肺機能検査などを総合的に評価し、より的確にフェノタイピングを行い、適切な治療法を選択しましょう、というものでした。参考の一つに下記UBIOPREDなどがあります。
d0264356_11230024.jpg
他に、アドヒアランスやデバイスの選択方法に関して、実際に吸入器を用いた演習が行われました。どの内容も大変勉強になり、今後の喘息診療に役立てようと思います。

また、結核の発表にも参加しました。
こちらは日本と比較にならないほど症例数が多いため普段聞くことができない内容ばかりでした。いかに早く結核を拾い上げるか、またその中でも耐性菌を検出するかが鍵となります。どの迅速検査が有用か白熱した議論がなされておりました。

以上でAPSR2017終了となります。

最後になりますが、今回も学会参加の機会をくださいました飯塚病院呼吸器内科の皆様、本当にありがとうございました。
d0264356_10563195.jpg

[PR]
by res81 | 2017-11-26 12:03 | 学会・研修会 | Comments(0)

APSR 2017 @Sydney ①

お久しぶりです。ブログを更新するのは2回目の今年からスタッフになったMineです。

今回1121日から27日までの7日間 Asian PacificSociety of Respirology(APSR) 2017 congressに参加しております。病棟を守ってくださっている先生方々、学会参加を許可くださったTB先生、本当にありがとうございます。

今年はなんと会場はAustralia, Sydneyです。寒い日本から逃げれて時差もあまりなくすごくいい環境です。

d0264356_21503068.jpg

到着初日は少し小雨が降ってましたが、その後は見事な快晴、今にも朝5時半から海岸に向けてランニングがしたくなるような天気です(実際は僕はぐっすりと寝てます)

到着初日はまだ学会も開催しておらず少しAustralia観光。有名どころで” WILD LIFE Sydney Zoo”に行ってきました。日本とは動物の規模や種類も違って大人気もなく3人で騒いでいました。もちろんコアラやカンガルーにも会えました。

d0264356_22012358.jpgd0264356_21595043.jpg
































翌日から学会参加。本格的な開始は11/24からだけど、Pre-CongressWorkshopに参加のため早めにRegistrationしに行きました。Darling HarborInternationalConvention Centre Sydneyとかなりきれいな場所で開催されていました。

無事にRegistrationもできて記念撮影の時間だな。とりあえずAPSRと分かる場所でするかと作戦を練って、でもなかなか場所が見当たらない。思い切って係員に...

Where is the monument?”

No!!

...えっ?看板やモニュメントもないの?

ってことで何もない場所で仲良く3人揃って記念写真。後ろは普通にエレベーターです。笑

d0264356_21584995.jpg

その後は3人バラバラになって僕はPre-Congress WorkshopPulmonary rehabilitation”の講義を受けてきました。リハビリテーションの講義をしっかりと受けたことがあんまりなくて知識の整理ができました。リハビリテーションと聞くとやっぱり入院している時だけのイメージですが、最近当科でも始めた外来リハビリテーションが大事なのがすごく感じました。更にAustraliaでは更に力を入れているtopicsとしてはAlternative modelrehabilitaionというKeywordで簡単に言えば外来リハビリテーション通院の代わりになるものと言う感じです。具体的には“Telerehabilitaion”、“Home-based pulmonary rehabilitation”の2つが挙げられていました。

TelerehabilitaionTV電話でリハビリテーションの様子を観察しながらするリハビリテーション

Home-based pulmonary rehabilitation:こちらは読んだまんまの在宅リハビリテーション

当院も筑豊地区とまだまだ環境的には通院が難しい地区であり、このtopicsはすごく共感ができました。

d0264356_21574140.jpg

明日はGy先生のoral sessionと僕のposter session発表があります。何回発表しても英語は慣れませんが、なんとか乗り切ろうと思います。

また追ってご報告します。ではまた。


[PR]
by res81 | 2017-11-23 22:18 | 学会・研修会 | Comments(0)

CHEST 2017 ③ 初めての国際学会

はじめまして。飯塚病院呼吸器内科後期研修医のM.Oです。
現在、国際学会CHEST 2017に参加させていただいています!

本日、学会でポスター発表をさせていただきました。
学会に参加すること、発表することは人生初めてで、今までに経験したことのない緊張感を抱きました。
発表については、英語の発音は稚拙であり、質問に対してはほぼ聞き取れないため上手く答えられず、正直散々な結果でした。
ただ、上級医の先生に助けていただいたり、同グループの他国のDrが優しく接してくださって無事に発表を終えることができました。
228号先生、本当にありがとうございました!!
d0264356_12232262.jpg

飯塚病院に来て約6ヶ月が経ちました。
飯塚病院呼吸器内科での研修を決めた理由はずばり"成長するため"でした。
今まで狭い世界でしか生きてこなかった自分を変えたくて、もっと新しくて広い世界を見てみたいと思っての選択です。
国際学会を含め、この半年間で様々な経験を積ませていただきました。
経験を積み、新しい世界を見るたびに、自分の未熟さを痛感させられます。
しかし、もっと”成長するため”に頑張ろうと思えるのは、新しい機会を与えてくださるTB先生、周りで支えて下さる呼吸器内科の先生、スタッフの皆さまのおかげです。
本当に感謝しています。

感想が長くなってしましたが、学会での内容についてです!
学術的なことは英語が上手く理解できず、しっかりと伝えられる自信がないので‥
印象に残ったものを一つだけご紹介させていただきます!
d0264356_12553491.jpg
Respiratory Management of the ALS Patientというセッションです。
すごくマニアックな気がしますが、病棟でALSの患者さんを受け持たせていただく機会があったので参加してみました。
人工呼吸管理において気管切開の処置を行うかどうかについてです。
結婚式や卒業式など特別なイベントを迎えるために処置を行う選択肢もあるとのことでした。
患者さん、家族にとって大切なものが何かを考えた上で治療方針や処置を決めなければいけないと改めて感じました。
少しでも患者さんや家族に寄り添えるような医師になりたいです。

また感想になってしまいました‥
今後は学術的なことも書くことができるよう英語を含め多くのことを学びたいと思います!

以上、初めての国際学会についてでした!
明日帰国します!
不在中にご迷惑をおかけしたスタッフの皆さま、本当にありがとうございました!!
d0264356_13361327.jpg

[PR]
by res81 | 2017-11-01 13:50 | 学会・研修会 | Comments(0)

CHEST 2017② Airway Management on Cadavers

お久しぶりです。後期レジデントのKJNです。

3人で紅葉の季節真っ只中のトロントに来ております。


昨年はAPSR、今年はCHESTに参加しておりますが、毎年このように国際学会で発表する機会をいただいていることを、只々飯塚病院呼吸器内科の皆さんに感謝申し上げる他ありません。


さて、CHEST Annual meeting 2017 in Torontoですが、前回の228号先生に引き続き、私も事前登録しましたシミュレーションに参加して来ました。


タイトルはAirway Management on Cadaversです。


Cadaver:【名詞】(特に解剖用の、人間の)死体


ということで本物のご遺体を使った気道確保のトレーニングでした!

日本では絶対に体験できませんね!まさに世界レベルの学会だからこそできるシミュレーションという訳です!


つい先日救急外来で一人気管挿管をしたばかりですが、当院の呼吸器内科が臨床現場で自分で挿管するという場面はそこまで多くはないのです。しかしながら呼吸器に携わっている以上たまにその機会がやってくる!ということで自身の手技の復習という意味でもこのシミュレーションに参加させて頂きました。


このシミュレーションの目的は、米国で50%近くのICU患者が重篤な合併症により気道確保が困難となっている現状を背景にして、参加者に最新の挿管器具を実際に経験してもらい、気道確保困難症例への対応の引き出しを増やしましょうということでした。


下のように会場内に専用のブースが設営され、当然ですが申込者以外は見学すらもできないような厳重な環境下でのセミナーでした。

d0264356_20235609.jpg


解剖着に着替えた後、シミュレーション室に案内されました。部屋には6体のご遺体と、それぞれの側には各種挿管器具と気管支鏡が用意されてありました。


参加者は6人で1体のご遺体が割り当てられ、直接喉頭鏡(マッキントッシュ型、ミラー型)、ビデオ喉頭鏡、ラリンジアルマスク、ファイバー挿管、輪状甲状膜穿刺を参加者全員が実際に体験させてもらいました。当然、喉頭鏡を滑らせたり持ち上げたりする感覚やチューブを挿入する時の手応えは本物のそれでしたのでとてもエキサイティングでした!


ミラー型喉頭鏡やラリンジアルマスク、輪状甲状膜切開は私も模型では体験したことがありますが、実際の医療現場で実践したことは一度もなかったので、本物の人体で、しかもトレーニングとして体験させていただけたのはとても貴重な経験となりました。またラリンジアルマスクから気管チューブへの入れ替えも体験させていただきましたが、そういえばACLSJATECJAMECCではそこまで教わらなかったなと思い(忘れてるだけかもしれませんが)、今も救急車当直を続けている立場としては経験できてよかったと思いました。


参加者の中には僕以外にもレジデントが一人、そして看護師さんも何人かいたと思います。やはり欧米では特定看護師(ナース・プラティクショナー)が浸透しているのだと感じました。日本でも看護師による気管挿管は診療補助行為として医師の指示のもとで行うことができるようになったとのことですが、2017年現在でも日本の医療現場で看護師さんが挿管する機会はほぼ皆無なのではないでしょうか。


また個人的な印象として、おそらく海外では日本以上に直接喉頭鏡よりもビデオ喉頭鏡が主流となってきているのかもと思いました。比較的臨床経験のありそうな参加者でも皆さん直接喉頭鏡を使うときの体位が初心者同然だったので。


3時間と長めの講習でしたが、全ての器具で気道確保の体験をさせていただいたので、感覚としてはあっという間に終了してしまいました。


正直なところ英語は半分も理解できていないと思うので、それぞれの器具の適応や細かい手順については改めて成書を見直す必要があります。しかし、講師の先生方は皆さん優しく、身振り手振りで丁寧に時間をかけて教えてくださったのでとても有意義な時間でした。


シミュレーションの光景を言葉でしか説明できないのが非常に残念ですが、また帰国後に皆さんにその臨場感をお伝えできればと思います。


以上、KJNから学会報告でした!CHEST2017も折り返し地点ですが、最後までしっかり学び、楽しんで帰りたいと思います!


貴重な体験の場を作ってくださった皆さんに改めて感謝申し上げます。そしてこのようなシミュレーションのために自身の身体を提供してくださったご献体とそのご家族に深く御礼申し上げると共に、ご冥福を心からお祈り申し上げます。


最後に、日本にはまだ入ってきてないシムビコートのpMDIデバイスの広告見つけました!

SMART療法のできるpMDIが日本でも加われば、今よりさらに細やかに患者さんに応じた吸入薬の選択ができそうですね。では。

d0264356_20210672.jpg




[PR]
by res81 | 2017-10-31 20:27 | 学会・研修会 | Comments(0)

第2回北九州呼吸器病研究会

みなさまこんばんは。スタッフの219です。

2017年9月29日、小倉のリーガロイヤルホテルで”第2回北九州呼吸器病研究会”が開催されました。

一般演題として"間質性肺炎合併肺癌に対する術後経過の検討”という発表をさせていただきました。

今年になって、発表する機会を度々いただいております。

今回も直前までTB先生にご指導をいただきました。お忙しいなか、本当に有難うございます!


d0264356_22132069.jpg
d0264356_22142628.jpg
d0264356_22144919.jpg
たくさんの方の前で発表するのはやはり緊張しますね〜。
質疑応答はがんばってお答えしようとしたのですが、力及ばず。。。
TB先生がお答えしてくださいました。

次こそは自分でお答えできるように頑張ります!


さてさて、
"間質性肺炎合併肺癌に対する術後経過の検討”というタイトルで発表させていただいたのですが、
当院は呼吸器病センターとして呼吸器内科と外科、呼吸器腫瘍内科、外科で連携して診療を行っております。

2012年から2016年までの間に当院の呼吸器外科でOPEを行った肺癌症例のなかで間質性肺炎を合併していた症例を対象として検討を行いました。

全部で46症例が対象となったのですが、

検討した結果面白かったのが、
①検討を行った期間の症例では腺癌が15例、扁平上皮癌が15例、小細胞肺がんが5例、その他12例となっており、腺癌が多かった。(間質性肺炎合併肺癌では扁平上皮癌が多いとの報告があり、その結果とは違っていました)




②間質性肺炎に関して、術前の画像所見でUIP/possible UIP パターンとinconsistent with UIP パターンに分類したところ、前者が25例(54.3%)後者が21例(45.7%)でした。
UIP/possible UIP パターンとinconsistent with UIP パターンと分類した場合、長期予後がどうなるかを検討したところ、UIP/possible UIP パターンは3年生存率が28.7%、inconsistent with UIP パターンは90.0%であり、P値が0.000135 と有意差がありました!
当院での検討では術前の間質性肺炎の画像パターンがUIPパターンの症例は予後が不良と考えられました。



理由としては
・UIP/possible UIP パターンではIPの急性増悪患者がいたこと。
・癌死が多かったこと(再発)
などが考えられました。


以上、取り留めのない記載となりますがご報告させていただきました。


今回、さまざまな方の協力で発表を無事に終えることができました。

みなさま、本当にありがとうございました!




[PR]
by res81 | 2017-10-01 22:50 | 肺癌 | Comments(0)

人工呼吸器セミナーin飯塚2017と、アクアラインセミナー

こんにちは!

スタッフのTBです。
実は呼吸管理委員長を兼任しております。

去る7月9日に呼吸管理委員会主催で、
米国ボイシー州立大学呼吸療法科教授 Lonny Ashworth先生と、
昭和大学大学院保険医療学研究科呼吸ケア領域教授 宮川哲夫先生
をお招きし、「人工呼吸セミナー in 飯塚 2017」を開催いたしました。

ご両名の素晴らしいセミナー&通訳、
さらにワークショップを通じて、
人工呼吸管理について楽しく沢山の事を学びました。
早速実戦に活かしております!

また、レクチャーやワークショップのやり方についても
考えさせられることが多かったです。
今後の参考にさせていただきます!

前夜祭と懇親会も最高に楽しくて、
是非またご両名をお招きしたいと思っております。
またよろしくお願いします!!!

d0264356_22313722.png
d0264356_22315935.png
d0264356_22320623.png
d0264356_22321004.png
d0264356_22322461.png
d0264356_22324714.png

本日(7/15)は順天堂大学医学部呼吸器内科高橋教授にご面会頂いた後、亀田総合病院呼吸器内科主催の「アクアラインセミナー」に参加させていただきました。
日本トップの先生方と間質性肺炎について学ぶことができ、非常に勉強になりました。
この領域も頑張らなければ…ディスカッションが濃すぎる…
青島先生、野間先生、本当にありがとうございました!

亀田総合病院の呼吸器内科はすごいです。
うちも負けない様に頑張らなければ!



[PR]
by res81 | 2017-07-15 22:34 | 学会・研修会 | Comments(0)

COPD治療戦略の考え方 ~室繁郎先生に教わりました~

皆さんこんばんは。年月の速さに驚いているスタッフのYです。きっと充実した日々の証ですね。呼吸器内科の皆様に、サプライズ焼き餅パーティー(@内科医局)で誕生日を祝って頂いたのが、つい最近のように思えるのですが・・・。


先日、「呼吸器 Meet the Expert in 筑豊」という研究会のために、京都大学呼吸器内科学准教授室繁郎先生が、なんと飯塚まで遥々お越しくださいました。


室先生はとくにCOPDの分野で多方面に研究を繰り広げておられますが、今回は飯塚にいながらも、室先生のご講演を直接伺うことができました!その上、濃密なディスカッションの時間を設けていただき、大変勉強になりました。「最新の知見」の伝達に留まらず、室先生のものの「見方」「考え方」を共有していただけたこと、そして私たちが日ごろ悩んでいる数々の実例を通じて、実践的な「工夫」を知ることができ、大変感謝しております。COPD研究の第一人者でありながら臨床も第一線で続けておられる室先生ならではと思います。室先生には遠方からきていただきながらも、あえての少人数制の会ということで私たちのために場を設けていただき、とっても贅沢な充実感あふれるひとときでした。


COPD治療 Up To Date」と題されたご講演で特に印象的だったのが、最大吸気量(inspiratory capacity)の有用性でした。COPDの診断や評価に用いられる1秒量は、確かに症状や予後と相関もあるようで、我々もその変動に一喜一憂しがちです。しかしこれは日常生活とはかけ離れた数値かもしれません。確かに我々は普段、1秒量を測定するときのような呼吸をすることは(重労作時でさえ)、ありません。肺機能検査でみられる1秒量のような項目より、吸気予備量こそ、日常生活に添っているのではないかというのが最近の見解であり、現在はこちらが研究対象となっています。つまりCOPDの治療戦略を呼吸生理の視点から考える上で、最大吸気量の改善、ひいては動的過膨張の改善が重要なのではないかということです。治療に用いられる気管支拡張薬が、BronchodilatorというよりはLung deflatorの役割で、主役となっているわけです。


この視点は患者さんの「息切れ」(=労作時呼吸困難)の原因に焦点を当てている点で、非常に納得しやすいもので、終始うなづいてしまいました。


しかしCOPDの研究や創薬が進んでも、どうしても解決しない問題点があります。抑えられない進行、とりきれない症状、なくせない増悪... こうした問題に真っ向から取り組み治療を開発するために室先生が研究されているのが、とくに画像からみたCOPDの病態と治療戦略です。肺気腫の破壊パターンはフラクタル性を持っており、この気腫病変の進展様式をシミュレーションすることにより病態をより把握できないかというわけです。当科でもTb先生やG Snow先生がびまん性肺疾患のフラクタル解析に取り組んでおり、COPDの最先端の研究も、おかげで少し身近に感じました。


後半の「COPD治療ディスカッション」では、当科から2例の症例提示を行い、室先生との意見交換をさせて頂きました。事前に「何でも相談してよい」とお聞きしていたのをいいことに、COPDの治療で悩んでいる点を本当に存分に相談しつくさせていただきました。


まずはCOPDの治療導入時にLAMA/LABA合剤で開始を検討すべき状況というのをテーマとしました。症例検討を通じて、治療決定においてGOLDに則った項目の他に念頭に置くべき要素を教わりました。逆説的ではありますが、「重症例で単剤から開始したほうがよく、軽症例であえて合剤で開始したほうがよい」状況とその理由や、数々のClinical pearlを聞かせてくださいました。ここでは書ききれませんが、眼から大量のうろこが落ちました。


2例目では今話題の、COPDにおけるICSの位置づけをご相談させて頂きました。増悪を繰り返すCOPDではICSの導入が推奨されたかと思えば、2014年のWISDOM studyではICS中止により増悪が抑制できる可能性(しかし呼吸機能は低下する可能性)が示されました。学会や研究会でもよく取り扱われているテーマかと思いますが、結局のところ正解がわからず、現場では日々悩んでしまいます。重症例ではすでに3剤を用いていることも多く、増悪を繰り返す場合にICSの中止を検討したいような、減量をすることに不安もあるような・・・。今回の議論を通じて、ICSの有用性を総合的に判断すること(既往、症状、FeNO、末梢血好酸球数、増悪様式など)、そして慎重な経過観察下ではためらわずに中止することも選択肢であることを教わりました。加えてICS導入により期待される効果(長期的なものも含めて)や実臨床に即した副作用のとらえ方、ICSの使い分けも大変勉強になりました。正解を求めすぎるより、これまでのエビデンスや患者さんのデータをもとに客観的・多面的に評価を行い、論理的な考えに基づいて導入または中止をして、なおかつ丁寧に経過をみることで、おのずとその患者さんにとってのよい治療というのが見えてくるのかもしれません。


そのほか、COPDにおけるマクロライドの位置づけ嚥下機能との関連循環器疾患合併例における治療の考え方、CPFEなど、気になる話題について質問や意見交換が絶えませんでした。


室先生におかれましては、遠路遥々飯塚までお越しいただき、惜しみなく相談に乗っていただき、当科一同 心より感謝しております。最近は日々のチームカンファレンスでも「あのディスカッションを踏まえて・・・」とよく耳にします。早速日々の臨床に活用させて頂いております。本当にありがとうございました。


COPD専門外来も少しずつではありますが充実してきています。ガイドラインに沿った標準治療に留まらず、枠組みに収まらない状況にも根拠を持って適切に対応できるよう、当科一同、精進していきたいと思います。

d0264356_23543966.jpg



[PR]
by res81 | 2017-06-15 23:56 | 学会・研修会 | Comments(0)

ATS⑥ ~国際学会 参加のイロハ~

先ほど無事帰国しました、スタッフのYです。
不在中を守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

気付けば国際学会に参加するのは7回目でした。学生の頃、緩和ケアの教授やスタッフの方々とともにヨーロッパ緩和ケア学会に参加したのが初めてでした。現地で同じく緩和ケア医を目指している学生や先生方と仲良くなれたことも大きな励みとなりました。その後アジア太平洋リウマチ膠原病学会を経て、呼吸器の学会に参加するようになりました。

国際学会の参加に際しては、仲間がいなければ、一歩を踏み出すのがとても大変です。当科では大勢いる医師全員が、年1回、国際学会に参加できます。ありがたいことに、部長を初め指導医の先生方が演題も一緒に必死に考えてくださり、指導してくださいます。不在中は皆が一丸となり日々の業務を滞りなく請け負ってくれます。人的資源が豊富であることはもちろん、科の方針として国際学会の参加を掲げているからこそ、できることと思います。当たり前のように「来年はどれに行こう」などと話している現状は、ちょっと異様に贅沢だな、とふと我に返ることがあります。

さて、右も左もわからず参加した初めての学会では恩師に事細かに教わり、自分で試行錯誤を重ねた部分もあり、参加の仕方が変わってきました。せっかくこれだけ参加させて頂いているので、医学知識だけでなく、学会参加時のちょっとしたコツを共有しようと思い立ちました。少しでも不安が和らいだり、学会がより楽しく実りあるものになればと思います。
とはいえ私が呼吸器分野で参加したのはATS(アメリカ胸部学会)とAPSR(アジア太平洋呼吸器学会)のみです。また学会の運営方法は、主催者や場所によって大きく変わります。以下はあくまで私個人の感じたことであることをご了承ください。書ききれないことも多いので、詳しくはいつでも直接お聞きください。621号先生が、演題投稿や学会申込から学べる、詳しいハウツー資料を準備してくれているようですので、当科の皆さまはご期待ください。院外の方は見学にお越しいただいたときにでもご相談くださいね。

前置きが長くなりましたが、以下、各学会のイメージ、セッション、イベント、配布物、アプリ、食事について書かせていただきます。

* ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ *

【学会のイメージ】
APSR(アジア太平洋呼吸器学会)
・(日本と比較して)多いテーマ:感染症、気管支喘息、塵肺、環境/職業性疾患、公衆衛生
・少ないテーマ:悪性腫瘍、膠原病など(国によりまだ使えない薬剤も多い)
・英語:母国語でない人が多いので訛りがある、比較的ゆっくり話される、外国人に親切
・その他:びまん性肺疾患などは演者のほとんどが日本人
     日本での開催もある(海外は行きにくい方はまずこちらから?ただし次は2020年以降)

ATS (アメリカ胸部学会)
・多いテーマ:集中治療、COPD、SAS/睡眠関連、医療経済、小児、嚢胞性線維症
・少ないテーマ:悪性腫瘍(アメリカでは癌は主に腫瘍内科医が診る)、間質性肺炎
・英語:発音はきれい、話す速度は速い
・その他:医師以外の演者や参加者も多い(看護師、リハビリ療法士、臨床心理士など)

【セッション】
国際学会では日本にはない面白い形式もあります。特にお勧めしたいものだけ、いくつかご紹介します。さらに詳しく知りたい方はリンクもご参照ください。

Year in Review
1日1コマのペースでほぼ毎日あります。1コマで3-4個の分野が取り上げられ、それぞれ別の演者が、過去一年間に発表されたその分野の新しい論文から話題性のあるものを5本紹介します。大規模研究や主要論文の要点を知ることができ、短時間でその分野の最新の知見や世の中の流れを把握/復習できます。入口で配布されるA4サイズの冊子には、これらの文献の要点や、演者の考えるポイントや意見などが簡潔にまとめられており、その他の参考文献も多数記載されています。これは人気の高い冊子で、このセッションでしか手に入らないので、忘れずもらってくださいね(当科の皆様は、供覧用に医局に置きますのでご覧ください)。今年の文献集はAj先生がまとめてくれております:第一弾(ILD)、第二弾(COPD、BA、NTM)。

Meet the Professor / Sunrise Seminar
事前申込、参加費が必要です。朝食や昼食が用意されることが多いです。ある分野に精通している先生による、焦点を絞った講演です。少人数制で、円卓を囲むように座ることが多く、参加者同士で意見交換や相談をすることもできます。大きな講堂で開催される講演とは異なり、特定のテーマに興味を持っていたり悩んでいる人が集まるため、色々な現場の現状や、なされている工夫を聞く面白さがあります。演者との距離も近く、セッション中も自由に質問や意見交換ができたり、終了後に話をする時間もあります。例えば神経筋疾患患者の在宅人工呼吸管理や、超高齢COPD患者の診療、重症肺炎におけるマクロライドの位置づけに関するセッションなどに参加し、どれも普段なかなか聞けない各施設の現状まで知ることができとても面白かったです。

Debate / Pro/Con Session
あるテーマについて、肯定派と否定派が順に登壇し、その理由をエビデンスとともに述べていきます。例えばCOPDに対して吸入ステロイド薬を使用するか否か(例:2016年APSR報告)、長期酸素療法が推奨されるか否か、呼吸リハを在宅でも行うべきか否か、肺動脈性肺高血圧症は自己免疫性疾患か否か、などです。熱い演説後は、座長や参加者からの質問に答える形で討論が行われます。一つのテーマに関して様々な角度からエビデンスや意見を聴くことで、その分野で広く認められている考え方とまだ議論の余地がある点が把握でき、理解が相乗的に深まる機会です。

Workshop
学会の初日に行われ、APSRでは1日で半日×2コマを受講でき、ATSでは1日中や2日連続のものがあります。事前申込が必須で、有料です。朝食や昼食が提供されます。多くは講義のあと、実際の機器を用いた実習があります(例:肺/心エコー気管支鏡など)。グループワークがあるものや、座学のみのものもあります。英語に自信がなく参加を迷っている方は、まずは実技を伴うものや、画像読影のワークショップをお勧めします。

Clinical Core Curriculum / Keynote Series
重要性や普遍性の高いテーマが扱われる講演です。現地の医師やスタッフにとっては資格取得や更新のための単位を得るセミナーもあるようです。迷ったらこれに出ておけば間違いはなさそうです。

Evening symposium
日本呼吸器学会総会でいうイブニングセミナーに値するものです。スポンサー企業によりホテルの会議室などで開かれます。事前招待性のものから、当日参加可能なものまで様々です。自由参加のセミナーの詳細は、事前に配信されるメールや当日の配布物などで確認できます。

【一般演題】
Poster Session (Thematic Poster Session)
いわゆるポスター発表です。朝、ポスターをパネルに貼ります。お昼前後、所定の時間にポスターの前に立ち、質問に答えたり意見交換を行います。進行方法は座長によって実に様々です。日本呼吸器学会総会のように座長と発表者全員が一つひとつのポスターを回る形式は少なく、座長だけが周りながら、演者に1-2分の発表や質疑応答を求める形式から、座長が全く回ってこないときもあります。

Poster Discussion Session
ATSにポスター発表を投稿した際、このDiscussion Sessionを割り当てられることがあります。症例発表、研究発表に関わらず当たります。25名程度が一部屋に集められ、ポスターを展示します。最初の1時間はお互いのポスターを見て回る、上記と同じ質疑応答形式です。後半は全員が向かい合って着席し、1-2分ずつの発表をしたり、座長の進行に応じて意見交換をします。Posterと書かれていて一見気付きにくいので、演題採択通知が来た際には、よく確認するようにしています。このセッションに当たったときは話す原稿を考えていったほうがいいでしょう(例:今年のATS報告 の前半はPoster Session、後半はPoster Discussion Session)。

Oral Presentation / Mini symposium
優秀者や、希望者の一部は口演になるようです。日本のものととくに変わりはありあせん。しいて言えば、質問は国内より多い印象です。共同演者からの発言や、第3者が意見することも比較的多く見受けます。

Late Breaking Poster
国際学会は演題〆切が学会の半年以上前が通常です。このときまでに間に合わなかったような最新データを発表したい場合、開催数カ月前にもう一度、演題を応募できるシステムです。ただし既に投稿して採択されなかった演題を再投稿することはできません。通常の演題より演題投稿費や倍率も高く、セッションも分かれていることが多いです。

【展示ブース】
企業展示
とにかく規模が大きいです。体験形式やクイズ形式のものも多く、楽しみながら学べるよう工夫がなされています。何年か前は3D眼鏡を装着して喘息患者の気道に入った感覚を味わえる乗り物に乗ったり、今年は閉塞性換気障害の体験をしてきました。気管支鏡や在宅人工呼吸器、排痰装置など、日本では見たこともないような装置や機器類に触れることも楽しみの一つです。

ATSブース
資料やグッズを購入できます。可愛らしいペンやTシャツもあります。患者説明資料や勉強の冊子は勉強になるので、日本語版があればいいのに、といつも思います。

Professional Headshot
ATSブースの近くにあることが多いです。プロのカメラマンが顔写真を撮影してくれます。一カ月程度のちに、データがメールで送られてきます。アメリカでは職場のホームページや履歴書で活用するようです。背景色や顔の角度が独特なので、日本の履歴書などの証明写真としては使用しにくいかもしれません(と言いつつ私は何度か使用しました)。最近は無料で撮ってくれるようになりましたし、一度撮ってみてもいいかもしれません。

【イベント】
開会式
ほとんどの学会で無料、予約不要です。学会初日の夜などに開催され、美味しいご飯や飲み物を片手に交流を楽しめます。

懇親会
有料で、事前予約が必要です。開催国の一流料理を味わいながら、音楽や舞踏、芸術などを楽しむことができて、とても有意義です。もちろん他の参加者との交流もできます。

【配布物】
名札
現地で受付を済ませると、まずもらえます。日本とは違い、(とくにATSでは)各部屋の入り口で警備員が名札を綿密に確認しており、つけていないと入れてくれません。厳しいところでは毎回ピッとスキャンされることもあります。ホテルに置き忘れないようにしましょう。名札にはQRコードがついており、学会専用アプリを用いてスキャンすると、連絡先の交換ができます。名刺代わりなのでしょうが、これを一番活用しているのは企業展示のMRさんです。ブースに立ち寄ると大体スキャンされ、学会後にメールが届きます。後にも触れますが、名札は食事の割引に使えたりもするようです。

Program
受付後、様々な資料の入った鞄がもらえます。なかでもひときわ存在感があるのがプログラムです(写真 左上)。電話帳のように厚く重い割に抄録はほぼ載っていません。付箋を何十枚もつけて上手く活用されている方を見かけましたが(右上)、持ち歩くのも大変なので私は最近はホテルで見ておいて、会場では携帯用の冊子やアプリを活用しています(後述)。膨大な数のセッションから参加したいものを見つけるだけでも一苦労です。例えばATSは基礎研究や小児のテーマも多く、分野名が目立つよう記載されています。まずはこれだけでも見ると、かなり絞れます(Basic/Clinical/Translational/Behavioral/Pediatricなど)。

Clinician Highlights
ATSでもらえるポケットサイズの日程表のことです。各セッションのうち、臨床家にとくに関係するものだけが取り上げられています。日時、部屋、演題名と演者名だけが記載されていて見やすいです。配布資料一式には入っていないこともあるので、受付や窓口、後述のClinicians Centerなどで手に入れましょう。
*APSRでは、小冊子はなく、プログラムを1枚の紙に凝縮して折りたたんだようなものが配布されました。

Roadmap for Early Career Professionals
ATSやAPSRで受付などに置いてある冊子です(写真:中央下)。若手のためのお勧めセッションや、若手だけの懇親会の日時、進路について相談できるイベント、メンター制度、奨学金制度などについて記載されています。

Clinical Year in Review
Year in Reviewのセッションの入口で配布されるA4サイズの冊子です(写真:左下)。COPDや喘息、抗酸菌、腫瘍など、分野ごとに過去1年間の主要文献集と、要点、演者のコメントがまとめられています。途中で足りなくなることが多いので、このセッションはいつも早めに行くようにしています。
d0264356_22122627.jpg

雑誌
その学会が刊行している雑誌の最新号や特別号を自由に持ち帰れます。今回のATSではLancet Respiratory Medicine、JAMAなどまで気前よく置かれていました。会場内の何カ所かに設置されているので、見つけてみてください(写真 左上)。当科の学術担当621号先生はここ一番の興奮を見せていました(写真:右上)。

Daily Bulletin
ATSで毎日発行される新聞のようなものです(写真:右下)。前日のトピックスを振り返り、当日開催される注目のセッションやイベントを知ることができます。出ていないセッションの様子も垣間見れるので、写真と題名だけペラペラっと眺めています(中身は読んでいません...)。
d0264356_22114571.jpg

【アプリ】
その学会専用アプリが無料で用意されています(写真1枚目:右下)。アプリ検索画面で「ATS 2017」などと入力してみてください。テーマや日時、セッションの形式、キーワードなどで検索できます。自分や知人の名前で検索すれば、発表日時も確認できます。興味のあるセッションは登録をしておけば、カレンダーにも反映されるので、とくにATSのように同時進行のセッションが多い学会などでは予定が立てやすくなります。

【食事】
食欲旺盛な私にとって大事なので迷わず書くことにしました。ホテルやレストランなど通常の旅行同様の一般的な食事に関しては割愛します。

学会からの提供
有料セッションに申し込むと、時間帯により朝食や昼食が提供されます。終日のワークショップでは2食出ます。またATSでは参加者同士が交流を深められるようにと、懇親/休憩スペースがいくつか用意されています。Clinicians Center(写真)、Science Innovation Center、International Participants Centerなどとそれぞれ参加者を特定するような名前がついていますが、基本的にどこに入ってもよさそうです(Donors Appreciation=寄付者を称えるスペース以外)。飲み物が一日中用意されているほか、朝食やお菓子類も提供されます。パソコンや電源も用意されているので便利です。
d0264356_22121062.jpg
スポンサー企業からの提供
ATSでは通常のホール/講堂は昼食時は使用されません。企業展示エリアやClinicians Centerなどに仮設された小さめのスペースで昼食(中身は数種類から選べるサンドイッチ、りんご、お菓子など)が配布され、30分程度の講演が行われます。これらの日時や場所は、学会が近づくと日々メールで送られてくるほか、分厚いプログラムにも掲載されています。
APSRでは日本同様、ホールの入り口に並び、お弁当をもらってホール内で食べながら聞く形でした。ここでもやはり、お弁当は数種類から選ぶことができます(写真:右中央~下)。

会場内の飲食店
レストランなどはあまりありません。コーヒーやサンドイッチが買える売店や喫茶店のようなところはあります(左下)。

レストランの予約
会場入り口付近に窓口(Information)があり、食事や観光、ツアー予約など、何かと相談に乗ってくれます(写真:左上)。Restaurant reservationの看板が出ていることもあります。希望を伝えると、お勧めレストランを挙げ、地図やメニューも見せてくれます。その場で予約の電話もしてもらえる上に、学会割引があることもあります。「海辺の雰囲気がいいところで魚料理を食べたい」、「徒歩圏内のカジュアルなところでポークリブを食べたい」、「地元のお勧めを教えて」など無茶ぶりにも快く応えてくれます。外国人の対応に慣れているためか、とても親切です。

d0264356_22115774.jpg

* ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ *

以上、学会参加時のちょっとしたイロハでした。
不備もあるかと思いますので、お気づきの点がありましたらお聞かせください。
それでは、明日から日常診療を頑張れるよう、今夜はゆっくり体を休めたいと思います。

[PR]
by res81 | 2017-05-25 22:59 | 学会・研修会 | Comments(0)

ATS③ ~ 学会での意見交換 ~

ワシントンDCより、こんにちは。
ATS(アメリカ胸部学会)に参加させて頂いているスタッフのYです。
学会は早くも3日目が終わってしまいました。

本日の当科からの発表と、3日間を通じての感想をお伝えしたいと思います。
本日のハイライトはなんといっても、我らが団長 Aj先生のポスター発表でした!日本語で表現するのも難しい題材を、英語で、しかも表現豊かに堂々と発表されていました。国内でも、機内やホテルでも深夜まで練習を積み重ねた成果と思います。質疑応答にも笑顔で丁寧に答え、さらに同様のテーマを扱っている他の先生方のところへ出向き、時間の許す限り、互いに発表や質問をしあったり、議論を深めておられました(もちろん全て英語です)。日本では稀少なことも国際学会に出ると類似の報告も散見され、発表者の先生方と意見を交わすこともできます。国際学会に参加するひとつの醍醐味を感じました。
d0264356_12282144.jpg

Aj先生は英語が苦手とのことですが、前向きな姿勢で果敢に取り組むことで、意思疎通はいくらでも可能です。先生は言葉の壁にひるむことなく自ら他の先生方と意見を交わされており、新しいことをどんどん学ぼう、共有しよう、という姿勢に、はっとさせられました。質問をしてくださる方に答えることで満足してしまっていた私にとって、学びの場は開拓していくものなのだと感じさせられました。同じ日程で学会に参加していても、得られるものは自分次第で大きく変わりそうです。これについては後日また共有できればと思います。
d0264356_12305672.jpg

さて、1日目のワークショップですが、Aj先生と621先生が気管支鏡の最新技術を習得されている間、私はPulmonary and Critical Care Reviewsという講義型のものに参加しておりました。これは主に米国で専門医の取得や更新を目指している医師を対象としたものと思われますが、各国から様々な年代の先生方が参加されていました。個人的には、米国の同年代の呼吸器内科医に要求されることはどういうことなのかを知ってみたくなり、他の講演とは違った視点で用意されたこのワークショップを選択しました。

一日で呼吸器各分野の総復習をしながら、新しい知見を学ぶことができました。クイズ形式で自分のスマートフォンやタブレットから回答し、会場内の回答の分布を見ながら、解説をしてもらえる形式でした。クイズ形式のため印象に残りやすく、解説の部分で各分野の最新の知見を学ぶことができるよう構成されていました。参加者も演者らもいつでも自由に発言し、互いに高めあおうとする活発な雰囲気でした。
d0264356_12353528.jpg

また2日目は「ポスターディスカッションセッション」で発表をさせて頂きました。これは、同じテーマの25名のポスターが部屋に展示され、お互いにポスターをじっくり見合ったあと 全員が着席して、座長の先生と参加者で議論を交わす形式です。詳しくはすでに621号先生が書いてくれているので(http://res81.exblog.jp/24216624/)、ここでは個人的な感想を書かせてください。

今回は「COPDの増悪と予後」に関する集まりに入れて頂きました。COPDの死亡率や増悪の予測になり得る肺機能検査や6分間歩行試験、画像検査の所見、バイオマーカーなどが取り上げられました。欧米の方々の積極的な姿勢と、3名の座長の面白い進行も相まって、議論がとにかく白熱していました!なかでもとくに、座長からも聴衆からも、繰り返し聞かれたのがこの2点です:

1.How does that directly benefit our patients?
その情報は具体的にどのように患者さんのためになるのか?
研究が臨床現場で活用されるまでにはもちろん試行錯誤と時間が必要であって、臨床に直結しない段階の研究も多いのですが、どの段階においても、常に「患者さんに直接活かすことができるのか」を問い続ける重要性を認識しました。研究に初めて取り組んでいるからかもしれませんが、うまく発表したくてつい必死になり、「研究のための研究になっていないか」と、ふと我に返ることがあります。目の前の患者さんに、いつどのようにして還元できるかを問い続けながら、これからも研究を深めていきたいと思いました。

2.Is that modifiable?
それは介入(改善)可能なのか?
今回はCOPDの増悪や死亡の危険因子の見出し方に焦点を絞った会でしたので、「その危険因子を発見できたとして、それを改善するような介入が可能なのか?」という意味かと思います。医療経済に厳しい欧米では確かに、介入の難しい危険因子の発見に時間と労力や金銭を費やすことは、推奨しにくいのかもしれません。医療資源に限りがあるのは世界共通です。臨床研究を学ぶ者として重要な視点を教わりました。
d0264356_12444378.jpg
我々の研究は、(とくにアメリカでは)まだ着目されていないテーマであることと、臨床に直結するという点において、高く評価していただきました。呼吸器分野では嚥下はほとんど取り上げられないテーマのため、逆に負の感情なく受け入れていただいたように感じました。介入が可能であるかどうかについては、理学療法や栄養療法の効果が示唆されていますが、自身の実体験で伝えていけるように今後取り組みたいと思いました。

同様のテーマで国内の異なる分野の学会で何度か発表をさせて頂いたのですが、国内外それぞれの場で違う切り口で質問や意見を頂くことができて、とても刺激になりました。あえて慣れない世界へ踏み出すことで開かれる扉がいくつもあるようです。

臨床に全力投球しながら臨床研究をすることは容易ではないことをこの一年間で感じましたが、臨床も研究も互いに補い合うものであることも、今回の学会で認識しました。

我々の発表にあたって、様々な形で支え、ご指導くださった皆様に心よりの感謝を胸に、最後の一日も精一杯 吸収して帰りたいと思います。

[PR]
by res81 | 2017-05-23 12:48 | 学会・研修会 | Comments(0)