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福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。
呼吸器内科スタッフ11名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医2名(H31年4月現在)+特任副院長1名で、日々楽しく頑張っています。 大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。 飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方はiizukakokyu@gmail.com までご連絡ください。 お勧めブログ 飯塚病院血液内科ブログ カテゴリ
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Hamman's sign
スタッフのTBです。
知識の整理のため、Hamman's signについて軽くまとめてみました。 ---------------------------------------------------------------------- Hamman's signとは、心収縮中期(心音の I 音,II 音の間)にクリック音が聴取され、 縦隔気腫や左気胸で聴取される所見です。 この雑音は、"crunching" "bubbling" "popping" "crackling" "clicking" "popping"、などと表現されています。 かなり特徴的な雑音で、私自身も"ペコペコ"サインと命名していました。 一回聞くと忘れることはありません。 特に左気胸の患者さんに左側臥位になってもらうと、よく聞こえます。 この音は患者さん自身が最もよく聞こえており、問診上も有用です。 「横になるとポコポコします?」なんて感じで問診しています。 Louis Hammanが1937年に初めて著しました。 (Tr Assoc Am Physicians 1937; 52:31 1-19) 最初は縦隔気腫の所見であると報告され、その後気胸でも聴取されると報告されました。 (Ann Intern Med 1939; 13:923-27, JAMA 1945; 128:1-6) Hammanは、 「縦隔の空気が心臓に接する位置に溜まると、心拍動によりこの音が発生する」 と説明しました。 しかし、Hamman自身がまとめた7症例のうち、 Xpで縦隔気腫が確認されたのは2例のみで、 残りは2例が左気胸、3例は気胸も縦隔気腫もなし、でした。 それでええんかい・・・? そして、左気胸でこの音が聞こえる、との報告が相次ぎます。 (Dis Chest 1969; 56:31-36、Lancet 1939; 2:1208-11、 Am J Med 1955; 18:547-56、Dis Chest 1957; 32:421-34、 Br Med J 1961;1:1342-46、"Fraser"にも記載あり) これらの気胸のほとんどが軽症で、診断自体も苦慮するくらいだったそうです。 Lancet 1939; 2:1208-11には、人工的に左胸腔に25ml空気を入れると雑音がした、 と記載されています(スゴイ)。 おそらく、心臓に接する部分にある程度までの量の空気(多すぎてはダメ)があると、 心拍動により音が生じるのだろうと思われます。 (Chest 1992; 102:1281-82) ![]() Chest 1992; 102:1281-82より。軽症左気胸でHamman's signを聴取した症例。 ちなみに、気胸全体では、1%以下で肺雑音があると報告されています。 聴こえる音のほとんどはHamman's signなのでしょうね。 (Boston:Little, Brown and Co. 1968:160-61)
by res81
| 2013-06-20 06:49
| 身体所見
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