飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81 お知らせ
福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。
呼吸器内科スタッフ13名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+専攻医4名+特任副院長1名(R5年4月現在)で、日々楽しく頑張っています。 大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。 飯塚病院呼吸器内科では、専攻医やスタッフを募集しています。ご興味のある方はktobinoh2@aih-net.comまでご連絡ください。 お勧めブログ 飯塚病院血液内科ブログ カテゴリ
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COPDと肺気腫と慢性気管支炎と気管支拡張症と・・・その②
どうも、スタッフ228です。誕生日が〜・・・
さて、前回、ぼくは、「喫煙+咳嗽喀痰(あるいは呼吸困難)➡COPD」という風に、簡単にCOPDと診断して満足してしまう流れは、あまり好ましくないなぁと感じていて、気管支拡張症とか案外隠れていて、気管支拡張症にも何か原因があるんだよ、という認識が大切、みたいなことを記載しました。 が、これは、あくまで当院のような比較的大きな病院で働いている一呼吸器内科医の意見に過ぎないのかな、ということに最近気付きました。 地域の病院では、まだまだCOPDの認識が薄く、COPDと診断されずに、むしろ「慢性気管支炎」として、対症療法のみが施行されているような症例のほうが多いようです(吸入療法2:54-61, 2010)。つまり、きちんとCOPDの診断を受け、長時間作用型抗コリン薬やβ刺激薬といった気管支拡張薬を投与されていない方が多い現実があるようです。スパイロメトリーがさほど普及していない現状が背景にはあるようです。 なんとなくCOPDと診断されていることもあれば、むしろ逆にCOPDなのにその診断がついていないこともある・・・ということでした。 結論として、「喫煙+咳嗽喀痰or呼吸困難➡まず呼吸機能検査+レントゲンもしくはCT撮影」といったところでしょうか。 それでは、前回の続きです。 リウマチの気管支拡張症があり、慢性気管支炎がある、でもCOPDではなかった症例でした。 COPDとその周辺疾患に関して、改めて、いろいろ勉強してみると、いい図表がありました。 Murray and Nadel's Textbook of Respiratory Medicine , Fifth Edition という教科書からです。 このグリーンの部分が、COPDです。 COPDやら肺気腫やら慢性気管支炎やら、そういった言葉の概念を理解するのに素敵なイメージだと思いました。研修医の先生たちなんかに、伝えたいとこでもあります。 本症例はこの辺でしょうか(赤丸)。 ぼくは、さらにここに、気管支拡張症(BE)も加えたいと思います。無理矢理ですが。 今日は、このイメージを焼き付ける!! ことにして、ちょいとここで一旦切ります。 まだまだこの流れを継続していく予定です。
by res81
| 2013-07-02 22:36
| COPD
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