飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81 お知らせ
福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。
呼吸器内科スタッフ13名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+専攻医4名+特任副院長1名(R5年4月現在)で、日々楽しく頑張っています。 大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。 飯塚病院呼吸器内科では、専攻医やスタッフを募集しています。ご興味のある方はktobinoh2@aih-net.comまでご連絡ください。 お勧めブログ 飯塚病院血液内科ブログ カテゴリ
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ほぼ日刊ケースレポートパトロール①:好酸球性心筋炎スタッフのTBです。 やっぱりケースレポートは大切!ということで、修行のためほぼ日刊でケースレポートをピックアップしてみようと思います。 いつまで続くか分かりませんが…Twitterくらいの気持ちでいきます。 チリからの報告。 急激に進行する息切れと好酸球増多の45歳男性。 ポイントは下記: <Clinical Pearls> 1. 末梢血好酸球数増多患者で心原性ショックを呈する場合、Fulminant Eosinophilic Myocarditis(EM)を疑う。 2. 大量ステロイド投与が効果的。診断基準を満たせばすぐに投与。 3. その後に原因をよく調べる。トキソカラ症はよく見落とされている。 <Eosinophilic myocarditis(EM)> ・心筋炎の0.5% ・原因: idiopathic (35.7%) hypersensitivity reactions (34.1%) EGPA (12.8%) hypereosinophilic syndrome (8.4%) 感染症 (5%) <トキソカラ症> ・Toxocara species: Toxocara canis and Toxocara cati ・zoonosis:犬と猫の腸に存在・感染すると15%が心筋炎を起こす(病理学的に) ・EMの3.4%を占めるといわれるが、きちんと検査されていないためもっと多いだろう ・日本と韓国では今回のような症例報告あり ・IgG ELISA kitで診断するが、流行地域では1回の検査では診断できない 継時的な変化で判断する ・病理:granuloma, larvae remnants ただし心筋では好酸球の浸潤のみの事がほとんど ・治療:albendazole(usually maintained for 3 to 8 weeks)
by res81
| 2019-07-27 11:05
| ジャーナルパトロール
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