飯塚病院呼吸器内科のブログ
by res81
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福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

呼吸器内科スタッフ10名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医3名(H30年4月現在)+特任副院長1名で、日々楽しく頑張っています。
大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。

飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方は
iizukakokyu@gmail.com までご連絡ください。

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ERS 2018 レポート③:poster発表&skills workshop -bronchoscopy-

新米スタッフの621号です。

ERS2019@Pariに参加しております。

院内で我々の不在をカバー頂いている科のみなさまには本当に感謝しております。


今年は当院の肺炎患者さんにおけるCTの有用性について後方視的に検討した内容について発表して参りました。

無事にポスター発表も終わり、ほっとしております。

やはり海外の先生方からは我が国における肺炎患者へのCT施行率の高さがとても気になるようでした。

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👉e-posterはコチラ


さて、ERSではいろいろな催しがありますが、今回はskills workshopについてご報告致します。

当院もKJN先生の国内留学に引き続き、最近クライオバイオプシーを導入しましたので、気管支鏡のworkshopに参加して参りました。

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contentsは、EBUS-TBNACryobiopsy、小児気管支鏡、Endobronchial Valve Placement4つを1セッション30分でレクチャー+hands-onという流れでした。各セッション毎に大学教授レベルの先生にご指導いただける贅沢な時間でした。


<Cryobiopsy>

レクチャーにおけるCryobiopsyの方法を当院とものと比較してみます。

当院では現在activate6秒間、1つの気管分枝からは1回のTBCBで統一していますが、既報ではactivate4-8秒、3-5TBCBを繰り返すとのことでした。講師の先生のご施設では出血のリスクを抑えるために4秒間のactivationを行い、腫瘤、ILDいずれの場合でも出血が許容できる程度であれば同じ枝からでも複数回の検体採取を試みるとのことでした。

4秒間のactivationにしている理由としては、合併症として出血を最も恐れているからとのことでした。

当院ではまだTBCBの経験は少ないですが、6秒のactivationで問題となるような出血の合併症はないものの、比較的mildmoderateの出血は散見されることから、今後の参考にしてみてもいいのかもしれません。

[Hetzel J et al. Respiration 2018.]


<Endobronchial Valve Placement>

Endobronchial valveは以前に抄読会で取り上げて勉強したこともあり、興味がありました。

これまでは一方向弁のついたWESという認識で、用途は違えど同じような手技を想像しておりました。

そのため、EWSのほうが単純であるがゆえに、コスト的にもいろいろな枝に試行錯誤しながら複数でも入れることができる点でEWSのほうが勝るのではないかと思っていました。しかし、鉗子でEWSをつかんで一つ一つ末梢気管支を詰めていくEWSに対してEndobronchial valveの特筆すべき点はその操作性が非常に簡便である点でした。HRCTで挿入部位のあたりをつけて、気管支内に挿入するしてvalveを拡張させることで、EWSを気管支鏡や鉗子で気管支内に詰めるという操作が省略されてとても簡単でした。

以下に、EWSEndobronchial valveの比較を簡単にまとめてみました。

ただし、あくまでそれぞれの主な適応症例は異なる点にご注意ください。

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Endobronchial valvesで気胸のできる機序としては、volume reductionによって他の肺葉が引き伸ばされるためと考えられているようです。30日以内の気胸発生率が20.0%との報告もあることから、適応症例をしっかりと選ぶことが重要なのでしょう。

[Kemp et al Am J Respir Crit Care Med 201; 196: 1535–1543.]



参考までにBLVRの各studyを時系列にリンクを載せておきます。

1. Fishman A et al. N Engl J Med 2003; 348: 2059-73.


2. Sciurba FC et al. N Eng J Med 2010; 363:1233-1244.


3. Klooster K et al. N Engl J Med 2015; 373(24): 2325-2335.


4. Valipour A et al. AJRCCM 2016;194(9):1073-1082
.

5. Kemp SV et al, AJRCCM 2017;196(12):1535-1543
.

6. Am J Respir Crit Care Med. 2018 May 22. doi: 10.1164/rccm.201803-0590OC.


EBUS-TBNAは当院ではおなじみの手技ではありますが、アジア諸国の中ではまだまだ物珍しい印象があるようです。

小児内視鏡は気管支鏡径3mm、気管支5mmということもあるため、通常の気管支鏡手技のように気管支鏡を回すのみならず、下記写真のようにCカーブを作って右手の指(2 fingers)を用いて気管支鏡をねじることがポイントなのだそうでした。

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だいぶ英語脳になってまいりましたが、あっという間にいよいよ学会も終盤にさしかかってきました。

最後まで気を抜かずに勉強して参ります。


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by res81 | 2018-09-20 18:23 | 学会・研修会 | Comments(0)

ERS 2018 レポート②

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みなさま、こんばんは!

日本と7時間の時差があるのでおはようございますでしょうか?


ERS2018paris より、219号がお送りします。


卒後7年目になりますが、子供が小さいこともあり国際学会に参加したことはありませんでした。毎年、同僚のみんなが国際学会で発表しているのをみて、2018年こそはと意気込んでおりました。


20172月にアブストラクトを提出。

TB部長はじめみなさんのご協力をいただき、アクセプトされ、本日、発表となりました。当科には私のような家庭を持つ女性医師が何人か所属していますが、私達にもこのような貴重な経験をさせていただける環境に感謝しております。


今年が初めての国際学会となります。

私の演題はポスターディスカッションに選ばれまして、ショートプレゼンテーションとポスター発表をさせていただくこととなりました。


私のセッションでは15人の方が発表されました。
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発表前の風景です。会場はとても広かったです。
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壇上で一人ずつ発表していきます。


Risk factors for antibiotic re-administration in patients with pneumonia during hospitalization

というテーマで発表させていただきました。


ショートプレゼンテーションは2分間、時間厳守でした。



私のセッションは15名の発表でしたが、プレゼンテーション後にポスタの前でのディスカッションの時間となりました。

各人のポスターの前にみんなで集合し、内容について座長の方から質問されたり、他の演者の方がディスカッションしたりと盛り上がっておりました。

私は13番目のポスターでした。


ポスターについては質問を少しされたあと、座長や他の演者の方がディスカッションされておりました。

私も質問に少し答えたりして自分としてはがんばったと思いましたが、621号先生が周りの方と積極的にディスカッションされており、すごいなと思うとともに来年こそは私ももっともっとディスカッションに参加できるように英語を鍛えねばと思いました><


緊張していないつもりでしたが、あとあと考えるとやはり緊張していたようです(苦笑)

人前で話すのは苦手ですが何度か国内学会で発表させて頂いたこともあり、また、会場の座長の先生や発表者の方々も温かい目でみてくださり、たどたどしい英語でしたがなんとかプレゼンテーションは2分ちょうどで終了できました。練習に付き合ってくださった、228号先生、621号先生ありがとうございます。いつもなごやかに見守ってくださるお二人と一緒だったのですごくありがたかったです。お二人には甘えっぱなしでした。


ERS2018で発表することを目標に1年間いろいろと研究や統計について学ばせていただきました。

英会話も1年間がんばりましたが、まだまだですね 苦笑。


今回パリで発表できたのは、みなさまの支えがあったからです。


忙しい中指導をしてくださったTB先生、病棟を守ってくださっている呼吸器内科のメンバー、家事や子供のお世話をこころよく引く受けてくれた夫や母、いつもお迎えが遅くなるママを待っていてくれる子供のおかげです。


貴重な経験でした。本当にありがとうございました!感謝、感謝です!


発表はおわりましたが、まだまだ至らないところだらけで来年こそはもっとうまく発表するぞという気持ちになっています。

気持ちを新たに頑張って行きます。


まだまだ、ERS2018は続きます。



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by res81 | 2018-09-19 09:57 | 学会・研修会 | Comments(0)

ERS 2018 レポート①:飯塚三銃士(笑)、元気してます(^_^)/

こんにちは、スタッフ228号です。久しぶりの登場になります。
ただいま、フランスはパリで行われておりますERS(欧州呼吸器学会)2018に参加しております!!


さて、今回は、スタッフなりたて621号先生と、主婦代表219先生と共に来ております。
621号先生は、スタッフなりたてとは言っても、なんとすでに何度か国際学会は経験済みで、持ち前の語学力と好奇心で、今回の学会をいかに充実させようか考えながら参加しています。さすがの一言!!


219先生は、内に秘めたるアツい気持ちで、今回約1年ほどかけて作り上げた研究テーマを、初の国際学会、このフランスの地で、ポスターディスカッションで発表するのです。意外と当日の朝もケロっとしていましたが、さすがに直前は緊張していましたね。でも、他大学の先生にも「よく話せていた」と言っていただけるほど、とても初めてとは思えない堂々とした英語プレゼンでした!! この様子はまた後ほどブログにて…


ぼくはと言いますと、頼もしい二人をあたたかく見守りながら(笑)、講演など拝聴しながら勉強させていただいています。資料や学んだことは、追ってシェアさせていただきたいと思っています。


こちら、夜は少し肌寒いですが、天候に恵まれ、日中はポカポカと陽気な青空の下、心地よく過ごさせていただいています。
フランスの空は、飛行機雲が多く流れていて(たまたまかもしれませんが)、青空によく映えます。
ザ・欧州といった感じのお洒落な歴史ある建物や町並みはもちろん、日中も、いろいろな肌の色の人々が、カフェで家族や友人とゆったり時間を過ごしたり、広場で子供も大人も関係なく遊んでいる姿を見たりすると、異国の地に来たなぁとしみじみ実感します。
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このような機会を与えていただいて、本当にありがたい気持ちです。
病棟を守っていただいているスタッフの方々への感謝の気持ちを忘れず、充実した国際学会とすべく、われわれ三銃士(フランスのお話でした)、力を合わせて頑張りたいと思います!!
ではでは、引き続きERS 2018レポート、ご期待ください〜☆☆☆


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by res81 | 2018-09-18 02:09 | 学会・研修会 | Comments(0)

クライオバイオプシー開始!

スタッフのTBです。

今週より、当科でクライオバイオプシーを導入いたしました!
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今年初めに導入を決め、
経営陣と折衝し許可を得、
我が国トップの気管支鏡技術を持つ日赤医療センター呼吸器内科で当科のKJ医師が3か月間研修させて頂き、
豚肺でのデモ、
内視鏡センターME・Nsとのシミュレーションの後、
ようやく一例目を無事に終えることができました!

関わって頂いたすべての方のおかげです。
心から感謝申し上げます。

これからもますます沢山の患者さんと、
医学への貢献ができるよう努力を続けます!



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by res81 | 2018-07-19 11:43 | 気管支鏡 | Comments(0)

ジャーナルパトロール:2018年5月号総ざらい④

スタッフのTBです。

もう7月になってしまいましたが、5月号のレビューです。
NEJMが肺癌祭りです!!

<Lung Cancer>
Assessing the extent of non-aggressive cancer in clinically detected stage I non-small cell lung cancer.
Kale MS, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):459-463. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-210309. Epub 2017 Oct 20.
住民ベースの癌レジストリ.Stage I NSCLCのうち,non-aggressiveなのは2.4%だけ.腫瘍サイズでの差も小さいため,見つけたら早めに治療を!

Lung cancer staging: a concise update.
Rami-Porta R, et al.
Eur Respir J. 2018 May 17;51(5). pii: 1800190. doi: 10.1183/13993003.00190-2018. Print 2018 May.
肺癌ステージングに関するReviewです.

Phase II Study of Crizotinib in East Asian Patients With ROS1-Positive Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer
Wu et al.
J Clin Oncol. 2018 May 10;36(14):1405-1411. doi: 10.1200/JCO.2017.75.5587. Epub 2018 Mar 29.
東アジアでも効果確認.Median PFSは15.9カ月 (95% CI, 12.9 to 24.0カ月).

Outpatient Management of Fever and Neutropenia in Adults Treated for Malignancy: American Society of Clinical Oncology and Infectious Diseases Society of America Clinical Practice Guideline Update
Taplitz et al.
J Oncol Pract. 2018 Apr;14(4):250-255. doi: 10.1200/JOP.18.00016. Epub 2018 Mar 8.
ASCO/IDSAのFN患者外来治療ガイドラインです。

ALT-803, an IL-15 superagonist, in combination with nivolumab in patients with metastatic non-small cell lung cancer: a non-randomised, open-label, phase 1b trial.
Wrangle JM, et al.
Lancet Oncol. 2018 May;19(5):694-704. doi: 10.1016/S1470-2045(18)30148-7. Epub 2018 Apr 5.
IL-15のアゴニストであるALT-803+nivolumabによるNSCLC治療 PhaseIB.DLTは出現せず,予定用量まで到達.外来で安全に使用できそう,とのこと.

Combining precision radiotherapy with molecular targeting and immunomodulatory agents: a guideline by the American Society for Radiation Oncology.
Bristow RG, et al.
Lancet Oncol. 2018 May;19(5):e240-e251. doi: 10.1016/S1470-2045(18)30096-2.
分子標的薬・免疫調整治療との放射線併用に関するAmerican Society for Radiation Oncologyのpolicy review.

Neoadjuvant PD-1 Blockade in Resectable Lung Cancer.
Forde PM, et al.
N Engl J Med. 2018 May 24;378(21):1976-1986. doi: 10.1056/NEJMoa1716078. Epub 2018 Apr 16.
NivolumabによるNeoadjuvant!副作用は少なく,手術予定の遅延もなく,切除した腫瘍の45%で病理学的なresponseを確認. PD-L1陰性でも効果が出ていて,Tumor mutational burdenがnivolumabの効果予測因子であった.nivolumab投与後に末梢血中のneo-antigen特異的T細胞クローンが上昇していた.

Higher Lung Cancer Incidence in Young Women Than Young Men in the United States.
Jemal A, et al.
N Engl J Med. 2018 May 24;378(21):1999-2009. doi: 10.1056/NEJMoa1715907.
全米での人口ベースの肺癌発生率の検討.若年女性(30-49歳)では女性の方が男性よりも高い!

Pembrolizumab plus Chemotherapy in Metastatic Non-Small-Cell Lung Cancer.
Gandhi L, et al.
N Engl J Med. 2018 May 31;378(22):2078-2092. doi: 10.1056/NEJMoa1801005. Epub 2018 Apr 16.
KEYNOTE-189.
 P:NSCLC(EGFR-/ALK-)1st line, 616例
 I:Pt+PEM+pembrolizumab×4サイクル
   →pembrolizumab×35サイクル+PEM維持療法
 C:Pt+PEM+placebo×4サイクル
   →placebo×35サイクル+PEM維持療法
   *増悪時はpembrolizumab×35サイクル
 O:OS…12カ月推定生存率 69.2% vs 49.4%
   (HR 0.49; 95% CI, 0.38-0.64; P<0.001)
   PFS…8.8カ月 vs 4.9カ月
   (HR 0.52; 95% CI, 0.43-0.64; P<0.001)
 *有害事象に差はなし

Nivolumab plus Ipilimumab in Lung Cancer with a High Tumor Mutational Burden.
Hellmann MD, et al.
N Engl J Med. 2018 May 31;378(22):2093-2104. doi: 10.1056/NEJMoa1801946. Epub 2018 Apr 16.
CheckMate 227.
プロトコールが若干ややこしいのでここでは省略します.
1年PFS率:nivo+ipi 42.6% vs Chemo 13.2%.
PFS:nivo+ipi 7.2カ月 vs Chemo 5.5カ月
   (HR 0.58; 97.5%CI, 0.41-0.81; P<0.001)
*G3/4有害事象の頻度に差なし

The diagnostic yield using ultrasound-guided needle-aspiration for subpleural primary lung cancer is not affected by the radiological properties of the lesions resulting from computed tomography.
Iwakami N, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):238-242. doi: 10.1016/j.resinv.2018.01.004. Epub 2018 Feb 23.
胸膜直下の肺癌に対する超音波ガイド下生検は,扁平上皮癌で診断がつきにくい.なぜなのか…

<Lung function>
Reference percentiles of FEV1 for the Canadian cystic fibrosis population: comparisons across time and countries.
Kim SO, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):446-450. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-210899. Epub 2018 Feb 6.
カナダの嚢胞性線維症患者のFEV1のレファレンス.近年改善傾向で,米国や欧州と比較しても良い様子.

Free-breathing Pulmonary MR Imaging to Quantify Regional Ventilation.
Capaldi DPI, et al.
Radiology. 2018 May;287(2):693-704. doi: 10.1148/radiol.2018171993. Epub 2018 Feb 22.
自然呼吸下に1H MRIを撮影し,領域ごとの換気を描出.

Peripheral airway dysfunction and relationship with symptoms in smokers with preserved spirometry.
Jetmalani K, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):512-518. doi: 10.1111/resp.13215. Epub 2017 Nov 15.
喫煙者ではスパイロで一見正常でも,68%に呼吸症状があり,50%にN2 wash outで異常所見があり,51%でIOSパラメータに異常がある.N2 wash outまたはIOSに異常所見があるケースは76%!

<Lung Transplantation and Surgery>
Normothermic ex-vivo preservation with the portable Organ Care System Lung device for bilateral lung transplantation (INSPIRE): a randomised, open-label, non-inferiority, phase 3 study.
Warnecke G, et al.
Lancet Respir Med. 2018 May;6(5):357-367. doi: 10.1016/S2213-2600(18)30136-X. Epub 2018 Apr 9.
肺移植の際の臓器保護にOrgan Care System (OCS)を用いる方法の非劣勢試験.効果と安全性はmet.

<Mesothelioma>
Aminopeptidase N/CD13 as a potential therapeutic target in malignant pleural mesothelioma.
Otsuki T, et al.
Eur Respir J. 2018 May 24;51(5). pii: 1701610. doi: 10.1183/13993003.01610-2017. Print 2018 May.
悪性胸膜中皮腫組織でのAminopeptidase N (APN)/CD13発現と予後に関連あり.また,MT95-4(fully humanised anti-APN/CD13 monoclonal antibody)はAPN/CD13高発現中皮腫細胞に対する抗腫瘍効果あり.広島大学から.

Treatment of Malignant Pleural Mesothelioma: American Society of Clinical Oncology Clinical Practice Guideline
Kindler et al.
J Oncol Pract. 2018 Apr;14(4):256-264. doi: 10.1200/JOP.17.00012. Epub 2018 Mar 8.
ASCOの悪性胸膜中皮腫ガイドライン!

<Palliative and Supportive Care>
Pain Management in Cancer Center Inpatients: A Cluster Randomized Trial to Evaluate a Systematic Integrated Approach-The Edinburgh Pain Assessment and Management Tool.

Fallon M, et al.
clinician-delivered bedside pain assessment and management tool (Edinburgh Pain Assessment and management Tool [EPAT])を通常ケアに追加すると,疼痛管理が改善.

<Pediatric Lung Disorder>
Review. Neonatal Lung Disorders: Pattern Recognition Approach to Diagnosis
Mark C. Liszewski, Edward Y. Lee
American Journal of Roentgenology. 2018;210:964-975. 10.2214/AJR.17.19231
J Clin Oncol. 2018 May 1;36(13):1284-1290. doi: 10.1200/JCO.2017.76.1825. Epub 2018 Mar 15.
新生児肺疾患の画像診断レビュー.

<Pneumothorax>
A Systematic Review and Meta-Analysis Comparing Pigtail Catheter and Chest Tube as the Initial Treatment for Pneumothorax
Chang SH, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1201-1212. doi: 10.1016/j.chest.2018.01.048. Epub 2018 Feb 13.
気胸の初期治療時のピッグテイル vs Chest tubeのメタアナリシス.ピッグテイルの方が合併症も少なく留置期間も短そう.

<Pulmonary Vascular Disease>
Trial Duration and Risk Reduction in Combination Therapy Trials for Pulmonary Arterial Hypertension: A Systematic Review.
Lajoie AC, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1142-1152. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.014. Epub 2017 Nov 23.
2剤治療と単剤治療を比較した臨床試験において,absolute risk reductionは6-12カ月を超えると一定となっていた.ゆえに,臨床試験はあまり長期間にせずともよいかもしれない.

Preemptive Anticoagulation in Patients With a High Pretest Probability of Pulmonary Embolism: Are Guidelines Followed?
Willoughby L, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1153-1159. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.007. Epub 2017 Nov 15.
ガイドラインでは肺塞栓の疑いが強い患者では抗凝固薬の先制治療を推奨しているが,実際にはあまりなされていない(1.7%!).

Nonthrombotic Pulmonary Embolism From Inorganic Particulate Matter and Foreign Bodies.
Asah D, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1249-1265. doi: 10.1016/j.chest.2018.02.013. Epub 2018 Mar 1.
adipocytes, tumore cells, bacteria, fungi, gas, inorganic particulate matterにより生じるNPTEについて解説.


A Woman With Recent Stroke Presenting With Respiratory Failure and Shock.
Ferenchick HR, et al.
Chest. 2018 May;153(5):e101-e103. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.048.
卵円孔開存による血栓の左右移動=Paradoxical embolization.

A 38-Year-Old Woman With Global Aphasia and Migraine.

Yang J, et al.
Chest. 2018 May;153(5):e119-e122. doi: 10.1016/j.chest.2017.12.003.
肺動静脈瘻による脳梗塞.

In-depth haemodynamic phenotyping of pulmonary hypertension due to left heart disease.
Gerges C, et al.
Eur Respir J. 2018 May 24;51(5). pii: 1800067. doi: 10.1183/13993003.00067-2018. Print 2018 May.
血行動態(末梢血管抵抗やNO反応性など)による左室機能障害関連肺高血圧の分類.

Management appropriateness and outcomes of patients with acute pulmonary embolism.
Jimenez D, et al.
Eur Respir J. 2018 May 10;51(5). pii: 1800445. doi: 10.1183/13993003.00445-2018. Print 2018 May.
ガイドラインに従わない急性肺塞栓症管理(抗凝固,血栓溶解,下大静脈フィルター)は,患者の転帰を悪化させる.

Impact of age and comorbidity on risk stratification in idiopathic pulmonary arterial hypertension.
Hjalmarsson C, et al.
Eur Respir J. 2018 May 3;51(5). pii: 1702310. doi: 10.1183/13993003.02310-2017. Print 2018 May.
IPAHの予後予測因子として,年齢と併存症も入れるべき.

Efficacy and safety outcomes of recanalisation procedures in patients with acute symptomatic pulmonary embolism: systematic review and network meta-analysis.
Jimenez D, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):464-471. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-210040. Epub 2017 Nov 13.
急性肺塞栓症に対する再開通処置は,通常の抗凝固療法と比較し明らかなアドバンテージは示さず.低用量の血栓溶解がもっとも死亡と出血のリスクが低かった.

<Rare Cases>
Bronchial Impaction of Arterial Coil.
Park SY, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1481-1482. doi: 10.1164/rccm.201708-1582IM.
うちにも似たような症例が…

A 70-Year-Old Woman With a Prosthetic Mitral Valve and Sudden Chest Pain.
Romero-Castro MJ, et al.
Chest. 2018 May;153(5):e113-e117. doi: 10.1016/j.chest.2017.12.013.
人工弁の血栓.

A Young Woman With Cough and Lithoptysis.
de Lima A, et al.
JAMA. 2018 May 22;319(20):2129-2130. doi: 10.1001/jama.2018.5101.
気管支結石.ヒストプラズマ疑い.

<Sarcoidosis>
Pulmonary sarcoidosis.
Spagnolo P, et al.
Lancet Respir Med. 2018 May;6(5):389-402. doi: 10.1016/S2213-2600(18)30064-X. Epub 2018 Apr 3.
Reviewです.

<Sleep and Control of Ventilation>
Age Effects on Cerebral Oxygenation and Behavior in Children with Sleep-disordered Breathing.

Tamanyan K, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1468-1477. doi: 10.1164/rccm.201709-1825OC.
睡眠呼吸障害を有する小児では,脳の酸素化は保たれ認知機能もOK.ただし,小学生くらいになると行動関連に異常が.

Nocturnal cerebral hypoxia in obstructive sleep apnoea: a randomised controlled trial.
Schwarz EI, et al.
Eur Respir J. 2018 May 30;51(5). pii: 1800032. doi: 10.1183/13993003.00032-2018. Print 2018 May.
OSAのでは夜間に脳の低酸素が生じる.

Polysomnographic phenotypes and their cardiovascular implications in obstructive sleep apnoea.
Zinchuk AV, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):472-480. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-210431. Epub 2017 Sep 21.
PSGからOSA患者を7つのクラスターに分類.その方が重症度よりも心血管イベントとの関連性が高かった.

<Smoking>
Electronic cigarette use in youths: a position statement of the Forum of International Respiratory Societies.
Ferkol TW, et al.
Eur Respir J. 2018 May 30;51(5). pii: 1800278. doi: 10.1183/13993003.00278-2018. Print 2018 May.
若年者の電子タバコに対するポジションステートメント.

<Tuberculosis and Mycobacterial Disease>
Hemostasis and Lipoprotein Indices Signify Exacerbated Lung Injury in TB With Diabetes Comorbidity.
Dong Z, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1187-1200. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.029. Epub 2017 Dec 7.
糖尿病患者の結核では、凝固系活性化および脂質異常が肺病変増悪に関連する。

ERS/ECDC Statement: European Union standards for tuberculosis care, 2017 update.
Migliori GB, et al.
Eur Respir J. 2018 May 17;51(5). pii: 1702678. doi: 10.1183/13993003.02678-2017. Print 2018 May.
EUにおける結核の標準治療.

Long-term bedaquiline-related treatment outcomes in patients with extensively drug-resistant tuberculosis from South Africa.
Olayanju O, et al.
Eur Respir J. 2018 May 30;51(5). pii: 1800544. doi: 10.1183/13993003.00544-2018. Print 2018 May.
広範囲薬剤耐性結核に対するbedaquiline長期治療について.linezolidと併用したレジメンを用いると予後良し.

Rapid diagnosis of pulmonary tuberculosis by combined molecular and immunological methods.

Jafari C, et al.
Eur Respir J. 2018 May 3;51(5). pii: 1702189. doi: 10.1183/13993003.02189-2017. Print 2018 May.
結核低蔓延国では,喀痰・BALのリアルタイムPCR(GeneXpert)とBALのELISPOTで活動性結核をほぼ診断できる.

Early safety and efficacy of the combination of bedaquiline and delamanid for the treatment of patients with drug-resistant tuberculosis in Armenia, India, and South Africa: a retrospective cohort study.
Ferlazzo G, et al.
Lancet Infect Dis. 2018 May;18(5):536-544. doi: 10.1016/S1473-3099(18)30100-2. Epub 2018 Feb 13.
QT延長がなく奏効しそう.

Nontuberculous mycobacterial and Aspergillus infections among cadaveric lung transplant recipients in Japan.
Tachibana K, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):243-248. doi: 10.1016/j.resinv.2017.12.010. Epub 2018 Feb 4.
日本の死体肺移植におけるNTMとアスペルギルス.あまり多くない.近畿中央胸部疾患センターから.

Update on tuberculosis biomarkers: From correlates of risk, to correlates of active disease and of cure from disease.

Goletti D, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):455-466. doi: 10.1111/resp.13272. Epub 2018 Feb 18.
結核のバイオマーカーについてReview.

<Others>
Optimising experimental research in respiratory diseases: an ERS statement.
Bonniaud P, et al.
Eur Respir J. 2018 May 17;51(5). pii: 1702133. doi: 10.1183/13993003.02133-2017. Print 2018 May.
呼吸器疾患の実験に関するステートメント.

The in vitro effect of nebulised hypertonic saline on human bronchial epithelium.
Goralski JL, et al.
Eur Respir J. 2018 May 17;51(5). pii: 1702652. doi: 10.1183/13993003.02652-2017. Print 2018 May.
高濃度生食吸入による気道表面の変化をvitroで検討.分泌物が一時的に多くなり,気道上皮細胞が一時的に縮む.痰が濃いほど効果は持続.浸透圧の影響.

Noninfectious lung complications after allogeneic haematopoietic stem cell transplantation.
Bergeron A, et al.
Eur Respir J. 2018 May 3;51(5). pii: 1702617. doi: 10.1183/13993003.02617-2017. Print 2018 May.
Allogeneic haematopoietic stem cell transplantation後の遅発性非感染性肺合併症のReview.

Diagnosis and Management of the Antiphospholipid Syndrome.
Garcia D, et al.
N Engl J Med. 2018 May 24;378(21):2010-2021. doi: 10.1056/NEJMra1705454.
抗リン脂質抗体症候群のReview.

Health-related quality of life measurement in patients with chronic respiratory failure.
Oga T, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):214-221. doi: 10.1016/j.resinv.2018.01.006. Epub 2018 Mar 9.
慢性呼吸器疾患における健康関連QOLの測定法Review.大切.

ではまた。



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by res81 | 2018-07-04 17:58 | ジャーナルパトロール | Comments(0)

ジャーナルパトロール:2018年5月号総ざらい③

スタッフのTBです。

梅雨のジメジメがひどいですね。

それでもパトロールは続きます。

本日はCystic Fibrosis、Cystic Lung Diseases、Frailty、Infections、Interstitial Lung Diseaseです。


<Cystic Fibrosis>
Effects of Lumacaftor-Ivacaftor Therapy on Cystic Fibrosis Transmembrane Conductance Regulator Function in Phe508del Homozygous Patients with Cystic Fibrosis.
Graeber SY, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1433-1442. doi: 10.1164/rccm.201710-1983OC.
CFTR蛋白のpotentiator(増強剤?)のivakaftorとcorrector(補正剤?)のlumakaftorの合剤の効果。汗のCl、粘膜機能などは改善あり。

Severely Impaired Control of Bacterial Infections in a Patient With Cystic Fibrosis Defective in Mucosal-Associated Invariant T Cells
Pincikova T, et al.
Chest. 2018 May;153(5):e93-e96. doi: 10.1016/j.chest.2018.01.020.
粘膜関連インバリアントT細胞(mucosa-associated invariant T cell、MAIT)は感染防御に重要。

The clinical significance of oropharyngeal cultures in young children with cystic fibrosis.
Breuer O, et al.
Eur Respir J. 2018 May 17;51(5). pii: 1800238. doi: 10.1183/13993003.00238-2018. Print 2018 May.
小児の嚢胞性線維症において、口腔内の緑膿菌は、CTでの重症度や増悪リスクとは関連していない。

<Cystic Lung Diseases>
A 56-Year-Old Woman With Multiple Pulmonary Cysts and Severe Chest Pain.
Kato T, et al.
Chest. 2018 May;153(5):e105-e112. doi: 10.1016/j.chest.2017.12.002.
多発性骨髄腫関連Light chain deposition disease。Discussionが勉強になります。

<Frailty>
Development and validation of a Hospital Frailty Risk Score focusing on older people in acute care settings using electronic hospital records: an observational study.
Gilbert T, et al.
Lancet. 2018 May 5;391(10132):1775-1782. doi: 10.1016/S0140-6736(18)30668-8. Epub 2018 Apr 26.
"Hospital Frailty Risk Score"でFrailty診断。

<Infections>
A 57-Year-Old Woman on Rituximab Presenting With Fever and Lethargy.
Cafone J, et al.
Chest. 2018 May;153(5):e97-e99. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.047.
感染性心内膜炎

Low-dose computed tomography for the diagnosis of pneumonia in elderly patients: a prospective, interventional cohort study.
Prendki V, et al.
Eur Respir J. 2018 May 30;51(5). pii: 1702375. doi: 10.1183/13993003.02375-2017. Print 2018 May.
Low-dose CTにより、高齢者で肺炎を疑われた患者のうち30%で確診度が低下…無駄な抗菌薬がへるかも、というスタディ。

Efficacy, immunogenicity, and safety evaluation of an MF59-adjuvanted quadrivalent influenza virus vaccine compared with non-adjuvanted influenza vaccine in children: a multicentre, randomised controlled, observer-blinded, phase 3 trial.
Vesikari T, et al.
Lancet Respir Med. 2018 May;6(5):345-356. doi: 10.1016/S2213-2600(18)30108-5. Epub 2018 Apr 6.
小児(6か月~5歳)に対するMF-59アジュバント4価インフルエンザワクチン接種では、現行のインフルエンザワクチンと比較し臨床的ベネフィットはない。しかし、6-23カ月児と、ワクチンを接種したことのない小児でも効果あり。安全性は両群で有意差なし。

Mortality in patients with community-onset pneumonia at low risk of drug-resistant pathogens: Impact of β-lactam plus macrolide combination therapy.
Okumura J, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):526-534. doi: 10.1111/resp.13232. Epub 2017 Dec 14.
市中発症肺炎で耐性菌リスクが低い場合、βラクタム+マクロライドはβラクタム単剤と比較し死亡率減少。

<Interstitial Lung Disease>
Targeting of TAM Receptors Ameliorates Fibrotic Mechanisms in Idiopathic Pulmonary Fibrosis.
Espindola MS, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1443-1456. doi: 10.1164/rccm.201707-1519OC.
IPFでは、Gas6/TAM receptorの活性化が肺の線維芽細胞を活性化している。このpathway(RTK pathway)は治療ターゲットになりえる。

STAT3 Gain of Function: A New Kid on the Block in Interstitial Lung Diseases.
Fabre A, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):e22-e23. doi: 10.1164/rccm.201707-1500IM.
STAT3のgain-of-functionは、血液・他臓器自己免疫疾患に伴う小児間質性肺炎で重要。

CT-Pathologic Correlation of Major Types of Pulmonary Fibrosis: Insights for Revisions to Current Guidelines
Jonathan H. Chung, et al.
American Journal of Roentgenology. 2018;210:1034-1041. 10.2214/AJR.17.18947

ガイドラインに従ってCT分類と病理分類を比較したところ、CTのUIP/possible UIP/inconsistent with UIPそれぞれの病理学的UIPは89.6%/81.6%/60.0%であった。"indeterminate CTパターン"では、病理学的UIP が55.0%。

inconsistent with UIPカテゴリーの7所見のうち、ground-glass opacity, air-trapping, consolidation, axial distributionは病理学的non-UIPと関連が高かったが、upper-mid lung predominanceは病理学的non-UIPと関連がなかった。

現在のCT分類は十分ではなく、特に"inconsistent with UIP"の名称は不適切。


Exposure to Ambient Particulate Matter Is Associated With Accelerated Functional Decline in Idiopathic Pulmonary Fibrosis.
Winterbottom CJ, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1221-1228. doi: 10.1016/j.chest.2017.07.034. Epub 2017 Aug 9.
PM10濃度とIPF患者のFVC低下速度に関連あり。

What's in a name? That which we call IPF, by any other name would act the same.
Wells AU, et al.
Eur Respir J. 2018 May 17;51(5). pii: 1800692. doi: 10.1183/13993003.00692-2018. Print 2018 May.
IPFの再分類とrenameの可能性について。

Idiopathic Pulmonary Fibrosis.
Lederer DJ, et al.
N Engl J Med. 2018 May 10;378(19):1811-1823. doi: 10.1056/NEJMra1705751.
Reviewです!!

Veno-venous extracorporeal membrane oxygenation bridged living-donor lung transplantation for rapid progressive respiratory failure with pleuroparenchymal fibroelastosis after allogeneic hematopoietic stem cell transplantation.
Shimada A, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):258-262. doi: 10.1016/j.resinv.2017.12.009. Epub 2018 Feb 12.

Phenotypic characteristics associated with slow gait speed in idiopathic pulmonary fibrosis.
Nolan CM, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):498-506. doi: 10.1111/resp.13213. Epub 2017 Nov 14.
Usual gait speed over 4 m(4MGS)は、運動耐用能・息切れ・健康状態・予後が不良なIPFの一群を抽出できる、簡便で信頼性の高い検査。

Diagnostic utility of surgical lung biopsies in elderly patients with indeterminate interstitial lung disease.
Vaszar LT, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):507-511. doi: 10.1111/resp.13223. Epub 2017 Nov 27.
高齢者IIPでSLBすると、30日死亡率10%・90日死亡率15%!
CTパターンでinconsistent with UIPの場合は病理診断がUIPでない可能性が39%あるため、SLBを検討しても良いかもしれない…

The prognostic significance of pneumothorax in patients with idiopathic pulmonary fibrosis.
Nishimoto K, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):519-525. doi: 10.1111/resp.13219. Epub 2017 Nov 12.
IPFでは20.2%が気胸を生じ、そのような症例は予後不良。

総ざらい④へ続く

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by res81 | 2018-06-27 22:52 | ジャーナルパトロール | Comments(0)

ジャーナルパトロール:2018年5月号総ざらい②

スタッフのTBです。

梅雨時のジメジメした感じが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

今月もたくさんの出会いがあり、学ぶことが多く感謝の日々です。
さて5月号総ざらい、本日はCOPDとCritical careです。

<COPD>
Airflow limitation in people living with HIV and matched uninfected controls.
Ronit A, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):431-438. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-211079. Epub 2018 Jan 13.
HIV感染は喫煙や経済的・社会的な要因とは独立したFEV1・FVC低下の要因!免疫低下が関係している?

Smoking duration alone provides stronger risk estimates of chronic obstructive pulmonary disease than pack-years.

Bhatt SP, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):414-421. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-210722. Epub 2018 Jan 11.
Pack-yearよりも喫煙期間の方が肺気腫・ガストラッピング・FEV1・6MWD・SGRQと相関性が高い。

Longitudinal profiling of the lung microbiome in the AERIS study demonstrates repeatability of bacterial and eosinophilic COPD exacerbations.
Mayhew D, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):422-430. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-210408. Epub 2018 Jan 31.
肺の細菌叢は、増悪を起こしやすい症例では不安定。好酸球と細菌叢が増悪のカギで、意外とウイルスではなさそう。

Gait Speed: Validity of Measurement in Patients With Severe Chronic Lung Disease, Including Prognostic and Practical Implications.
Dolmage TE, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1101-1105. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.024. Epub 2017 Dec 5.
歩行距離ではなく、歩行速度も重要。

Defining the "Frequent Exacerbator" Phenotype in COPD: A Hypothesis-Free Approach.
Le Rouzic O, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1106-1115. doi: 10.1016/j.chest.2017.10.009. Epub 2017 Oct 17.
増悪しやすいPhenotypeを改めて検討した結果、やはり過去の増悪が重要。

Tai Chi and Pulmonary Rehabilitation Compared for Treatment-Naive Patients With COPD: A Randomized Controlled Trial.
Polkey MI, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1116-1124. doi: 10.1016/j.chest.2018.01.053. Epub 2018 Apr 3.
太極拳!

Clinical and Safety Outcomes of Long-Term Azithromycin Therapy in Severe COPD Beyond the First Year of Treatment.
Pomares X, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1125-1133. doi: 10.1016/j.chest.2018.01.044. Epub 2018 Feb 7.
GINA grade DのCOPDに対する週3回のAZM(500mg)の長期投与(24 or 36カ月以上)は、COPD増悪と入院を50%以上減少し、有害事象は少なかった。しかし、細菌のマクロライド耐性は増加した。

The Impact of Listening to Music During a High-Intensity Exercise Endurance Test in People With COPD.
Lee AL, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1134-1141. doi: 10.1016/j.chest.2017.12.001. Epub 2017 Dec 16.
トレーニング中の音楽は良い。

Reductions in dead space ventilation with nasal high flow depend on physiological dead space volume: metabolic hood measurements during sleep in patients with COPD and controls.
Biselli P, et al.
Eur Respir J. 2018 May 30;51(5). pii: 1702251. doi: 10.1183/13993003.02251-2017. Print 2018 May.
COPDに対する睡眠中のNHFは、死腔減少による分時換気量の減少をもたらす。

Blood eosinophil count and risk of pneumonia hospitalisations in individuals with COPD.
Vedel-Krogh S, et al.
Eur Respir J. 2018 May 24;51(5). pii: 1800120. doi: 10.1183/13993003.00120-2018. Print 2018 May.
%FEV1≥50%のCOPDでは、肺炎のリスクは好酸球で有意差なし。%FEV1<50%では、好酸球が肺炎のリスクと関連!

Care in Chronic Obstructive Lung Disease (CAROL): a randomised trial in general practice.
Markun S, et al.
Eur Respir J. 2018 May 10;51(5). pii: 1701873. doi: 10.1183/13993003.01873-2017. Print 2018 May.
COPDケアバンドル!参考にしてみます。

Integration of multi-omics datasets enables molecular classification of COPD.
Li CX, et al.
Eur Respir J. 2018 May 10;51(5). pii: 1701930. doi: 10.1183/13993003.01930-2017. Print 2018 May.
いくつかの分子生物学的解析を統合し、COPDの分類に。

Tiotropium and olodaterol in the prevention of chronic obstructive pulmonary disease exacerbations (DYNAGITO): a double-blind, randomised, parallel-group, active-controlled trial.
Calverley PMA, et al.
Lancet Respir Med. 2018 May;6(5):337-344. doi: 10.1016/S2213-2600(18)30102-4. Epub 2018 Apr 5.
以前ブログアップすみ。

Effect of lung deflation with indacaterol plus glycopyrronium on ventricular filling in patients with hyperinflation and COPD (CLAIM): a double-blind, randomised, crossover, placebo-controlled, single-centre trial.
Hohlfeld JM, et al.
Lancet Respir Med. 2018 May;6(5):368-378. doi: 10.1016/S2213-2600(18)30054-7. Epub 2018 Feb 21.
COPDにインダカテロール+グリコピロニウムを使用すると、過膨張改善→左室拡張末期容積増加→心拍出量改善。

Once-Daily Single-Inhaler Triple versus Dual Therapy in Patients with COPD (IMPACT).

Lipson DA, et al.
N Engl J Med. 2018 May 3;378(18):1671-1680. doi: 10.1056/NEJMoa1713901. Epub 2018 Apr 18.
ワンデバイスでのトリプルセラピー(fluticasone furoate+umeclidinium+vilanterol)は、fluticasone furoate-vilanterol または umeclidinium-vilanterolと比較して中等~重症増悪を減少。

Emphysematous and Nonemphysematous Gas Trapping in Chronic Obstructive Pulmonary Disease: Quantitative CT Findings and Pulmonary Function.
Occhipinti M, et al.
Radiology. 2018 May;287(2):683-692. doi: 10.1148/radiol.2017171519. Epub 2018 Jan 23.
吸気呼気CTを使った、気腫によるエアトラッピングとそうでないエアトラッピングの描出。COPDを4つのサブタイプに分類。画像によるphenotypingは一つのテーマではありますが、実臨床では悩むことも多し。

Usefulness of the forced oscillation technique in assessing the therapeutic result of tracheobronchial central airway obstruction.
Yasuo M, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):222-229. doi: 10.1016/j.resinv.2018.01.005. Epub 2018 Feb 23.
FOTはPFTよりも中枢気道疾患の治療効果判定に有用。

Gastroesophageal reflux symptoms and nasal symptoms affect the severity of bronchitis symptoms in patients with chronic obstructive pulmonary disease.
Hasegawa K, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):230-237. doi: 10.1016/j.resinv.2018.01.001. Epub 2018 Feb 14.
COPDにおいて、鼻汁が咳嗽、GERD症状とPNDが喀痰と関連。

The importance of symptoms in the longitudinal variability of clusters in COPD patients: A validation study.
de Torres JP, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):485-491. doi: 10.1111/resp.13194. Epub 2017 Oct 12.
COPDの臨床的クラスター分類(cluster A:若く軽症、cluster B:AとCの間、cluster C:高齢で重症)は、2年後に分類しても70%は同じ。

Models of care for non-invasive ventilation in the Acute COPD Comparison of three Tertiary hospitals (ACT3) study.
Parker K, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):492-497. doi: 10.1111/resp.13228. Epub 2017 Dec 10.
CO2貯留を伴うAE-COPD患者のNIVケアは、ナース:患者が1:4、1:2、1:1でも同様のアウトカム。

Year in review 2017: Chronic obstructive pulmonary disease and asthma.
Benton MJ, Lim TK, Ko FWS, Kan-O K, Mak JCW.
Respirology. 2018 May;23(5):538-545. doi: 10.1111/resp.13285. Epub 2018 Mar 4.
重要論文レビュー

<Critical Care>
Update in Critical Care Medicine 2017
Arnaud W. Thille , Tommaso Mauri , and Daniel Talmor
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1382-1388. doi: 10.1164/rccm.201801-0055UP.
重要論文レビュー

The Practice of Respect in the ICU.
Brown SM, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1389-1395. doi: 10.1164/rccm.201708-1676CP.
ICU practiceでのRespectとDignityの重要性。

Long-Term Outcomes after Protocolized Sedation versus Usual Care in Ventilated Pediatric Patients.
Watson RS, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1457-1467. doi: 10.1164/rccm.201708-1768OC.
人工呼吸管理下の小児に対するナースによるプロトコール鎮静は、より覚醒時間が長く鎮静薬が少ない。長期的な予後もusual careと比較し有意差なし。

Radiation Exposure in the Medical ICU: Predictors and Characteristics.

Krishnan S, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1160-1168. doi: 10.1016/j.chest.2018.01.019. Epub 2018 Jan 31.
ICU患者は放射線被爆多すぎる…

Clinical Evaluation of Sepsis-1 and Sepsis-3 in the ICU.

Fang X, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1169-1176. doi: 10.1016/j.chest.2017.06.037. Epub 2017 Jul 12.
SIRSは患者の反応、SOFAは患者の状態を表すスコアであり、単純に相関はしない。
アブストの"at the expense of~"は"~を犠牲にして"の意味。

Diaphragm Excursion-Time Index: A New Parameter Using Ultrasonography to Predict Extubation Outcome.
Palkar A, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1213-1220. doi: 10.1016/j.chest.2018.01.007. Epub 2018 Jan 17.
SBT中に超音波で横隔膜の運動時間を計測→長いほど抜管成功率高い。

Tamponade: Hemodynamic and Echocardiographic Diagnosis.
Kearns MJ, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1266-1275. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.003. Epub 2017 Nov 11.
心タンポナーデの診断について。

Management of Bleeding in Patients Taking Oral Anticoagulants.
Anderson I, et al.
JAMA. 2018 May 15;319(19):2032-2033. doi: 10.1001/jama.2018.3504.
ガイドラインの概要。

Cost-utility of non-invasive mechanical ventilation: Analysis and implications in acute respiratory failure. A brief narrative review.

Nicolini A, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):207-213. doi: 10.1016/j.resinv.2017.12.011. Epub 2018 Feb 1.
COPD増悪などではコストベネフィットが良さそう、というミニレビュー。

The clinical practice of high-flow nasal cannula oxygen therapy in adults: A Japanese cross-sectional multicenter survey.

Ito J, et al.
Respir Investig. 2018 May;56(3):249-257. doi: 10.1016/j.resinv.2018.02.002. Epub 2018 Mar 10.
HFNCの日本での使用状況についての報告。

5月号総ざらい③へつづく


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by res81 | 2018-06-23 10:48 | ジャーナルパトロール | Comments(0)

ジャーナルパトロール:2018年5月号総ざらい①

スタッフのTBです。

あっという間に6月も半分過ぎようとしていますが、福岡県はいつになく朝晩が涼しく困惑しています。

本日は朝から神戸の緩和医療学会に参加しておりました。勉強になりますね。

さて、5月号の総ざらいです。

本日はAlpha-1 Antitrypsin Deficiency、Asthma、ARDS、Bronchiectasis、です。

<Alpha-1 Antitrypsin Deficiency>
The Role of Computed Tomography for the Evaluation of Lung Disease in Alpha-1 Antitrypsin Deficiency.
Campos MA, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1240-1248. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.017. Epub 2017 Nov 23.
Reviewです。画像解析研究の役に立つかも。

Serum α1-Antitrypsin Concentration in the Diagnosis of α1-Antitrypsin Deficiency.
Hurley K, et al.
JAMA. 2018 May 15;319(19):2034-2035. doi: 10.1001/jama.2018.3888.
α1アンチトリプシン欠損症のα1アンチトリプシン値についての症例クイズです。JRSの「2016 α1アンチトリプシン欠損症診療の手引き」(https://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/information/AATD2016.pdf)が分かりやすいです。

<Asthma>
Bronchial Epithelial IgA Secretion Is Impaired in Asthma. Role of IL-4/IL-13
Ladjemi MZ, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1396-1409. doi: 10.1164/rccm.201703-0561OC.
喘息患者では気道上皮のpolymeric immunoglobulin receptor(plgR)のダウンレギュレーションが起こっており、IgAによる防御機構が落ちている?

Vitamin D in Asthma: Mechanisms of Action and Considerations for Clinical Trials.
Pfeffer PE, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1229-1239. doi: 10.1016/j.chest.2017.09.005. Epub 2017 Sep 18.
Reviewです。喘息ではVit.Dは重要。

In vitro, in silico and in vivo study challenges the impact of bronchial thermoplasty on acute airway smooth muscle mass loss.
Chernyavsky IL, et al.
Eur Respir J. 2018 May 24;51(5). pii: 1701680. doi: 10.1183/13993003.01680-2017. Print 2018 May.
BTの効果は何によるのか?どうも気道平滑筋や気道上皮への影響と喘息コントロールの関連が弱そう、とのこと。"in silico"は"コンピュータ上で"の意。

Meta-analysis of airway epithelium gene expression in asthma.

Tsai YH, et al.
Eur Respir J. 2018 May 17;51(5). pii: 1701962. doi: 10.1183/13993003.01962-2017. Print 2018 May.
喘息の気道上皮遺伝子について。

Omalizumab effectiveness in patients with severe allergic asthma according to blood eosinophil count: the STELLAIR study.
Humbert M, et al.
Eur Respir J. 2018 May 10;51(5). pii: 1702523. doi: 10.1183/13993003.02523-2017. Print 2018 May.
重症喘息では好酸球数>300/μLの事が多いが、omalizumabの効果は好酸球数によらず一定(58%くらい)。

Sputum proteomics and airway cell transcripts of current and ex-smokers with severe asthma in U-BIOPRED: an exploratory analysis.

Takahashi K, et al.
Eur Respir J. 2018 May 3;51(5). pii: 1702173. doi: 10.1183/13993003.02173-2017. Print 2018 May.
喀痰の蛋白解析から、重症喘息患者が今タバコを吸っているのか、過去吸っていたのかが分かる?

Effect of Vitamin D Supplementation on Recurrent Wheezing in Black Infants Who Were Born PretermThe D-Wheeze Randomized Clinical Trial
Hibbs AM, et al.
JAMA. 2018 May 22;319(20):2086-2094. doi: 10.1001/jama.2018.5729.
黒人の早産児にVit.Dを補充すると喘鳴が減る。

DNA methylation in childhood asthma: an epigenome-wide meta-analysis.

Xu CJ, et al.
Lancet Respir Med. 2018 May;6(5):379-388. doi: 10.1016/S2213-2600(18)30052-3. Epub 2018 Feb 26.
14か所のCpGサイト(シトシンの次にグアニンが現れるタイプの2塩基配列)におけるDNAメチル化(炭素原子にメチル基が付加する化学反応)頻度の減少が、小児喘息と関連?

Inhaled Combined Budesonide-Formoterol as Needed in Mild Asthma. (SYGMA 1 ClinicalTrials)
O'Byrne PM, et al.
N Engl J Med. 2018 May 17;378(20):1865-1876. doi: 10.1056/NEJMoa1715274.
軽症喘息なら、Budesonide-Formoterolのas-neededで良い?

As-Needed Budesonide-Formoterol versus Maintenance Budesonide in Mild Asthma. (SYGMA 1 ClinicalTrials)
Bateman ED, et al.
N Engl J Med. 2018 May 17;378(20):1877-1887. doi: 10.1056/NEJMoa1715275.
軽症喘息なら、Budesonide-Formoterolのas-neededで良い*2?

Efficacy and safety of phosphodiesterase 4 inhibitors in patients with asthma: A systematic review and meta-analysis.
Luo J, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):467-477. doi: 10.1111/resp.13276. Epub 2018 Mar 4.
軽症喘息では、PDE4阻害薬は吸入薬の代替となる可能性あり。

Comparison of respiratory system impedance in asthma and COPD: A prospective observational study.
Kamada T, et al.
Respirology. 2018 May;23(5):478-484. doi: 10.1111/resp.13240. Epub 2018 Jan 17.
Forced oscillation technique(おそらくモストグラフ)により計測した5Hzのリアクタンス(X5)の呼気と吸気の差であるΔX5は、喘息と比較しCOPDでは継時的に低下していく。

<ARDS>
Stability of ARDS subphenotypes over time in two randomised controlled trials.
Delucchi K, et al.
Thorax. 2018 May;73(5):439-445. doi: 10.1136/thoraxjnl-2017-211090. Epub 2018 Feb 24.
ARDSのsubphenotype(過剰炎症状態を呈する群=予後不良群と、そうでない群)は、入院後3日目くらいまで維持される。

Genome-Wide Association Study in African Americans with Acute Respiratory Distress Syndrome Identifies the Selectin P Ligand Gene as a Risk Factor.
Bime C, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1421-1432. doi: 10.1164/rccm.201705-0961OC.
欧州およびアフリカ系の人々では、新規ARDS感受性遺伝子としてselectin P ligand gene(SELPLG)があるかも。

Extracorporeal Membrane Oxygenation for Severe Acute Respiratory Distress Syndrome.
Combes A, et al.
N Engl J Med. 2018 May 24;378(21):1965-1975. doi: 10.1056/NEJMoa1800385.
重症ARDSでのECMO vs Conventional mechanical ventilation±rescue ECMOの比較。60日死亡率は有意差なし。出血はECMOで多し。

<Bronchiectasis>
Characterization of the “Frequent Exacerbator Phenotype” in Bronchiectasis
Chalmers JD, et al.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Jun 1;197(11):1410-1420. doi: 10.1164/rccm.201711-2202OC.
気管支拡張症で増悪しやすいタイプは、過去の年間増悪回数が多い人。他には、 Haemophilus influenzaeとPseudomonas aeruginosa感染、低FEV1、画像上悪い、COPD合併。

The BRICS (Bronchiectasis Radiologically Indexed CT Score): A Multicenter Study Score for Use in Idiopathic and Postinfective Bronchiectasis.
Bedi P, et al.
Chest. 2018 May;153(5):1177-1186. doi: 10.1016/j.chest.2017.11.033. Epub 2017 Dec 13.
気管支拡張症の重症度CT基準。


総ざらい②へ続きます。

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by res81 | 2018-06-16 20:40 | ジャーナルパトロール | Comments(0)

Case Report published!!

スタッフのTBです。

当科の219先生がCase reportをpublishされました!

Pulmonary Actinomycosis attributable to Actinomyces meyeri presenting as cardiac tamponade: a case report
Multidisciplinary Respiratory Medicine2018 13:19

https://doi.org/10.1186/s40248-018-0132-9


おめでとうございます!

熊本のA南先生も、ありがとうございました~

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by res81 | 2018-06-14 16:32 | 科の紹介 | Comments(0)

ジャーナルパトロール:論文ななめ読み① DYNAGITO試験(Lancet Respir Med 2018; 6: 337–44)

スタッフのTBです。
本日も脳の筋トレです。

  論文は
   時間を決めて
      数を読む  
  (TB、心の一句)

筑波大学の落合陽一先生もおっしゃってますが、
我々臨床家にとっても重要と心にしみております。

とにかく数をこなすには、斜め読みのスキルが重要です。

私の方法は、各月の各雑誌の掲載論文を分野ごとに整理し、
それぞれの分野の論文を

①Abstractから論文の構成を理解
②Conclusion付近(特にLimitation)から結論と問題点を把握
③M&Mの患者選択基準から臨床応用可能性について検討

の順序で読みます。

細かく読む必要がありそうなものにチェックをし、ひとまず終了。
1日1時間で5-6本読めれば週に25本以上はいく、という計算です。
いかがでしょうか?

-------------------------------------
さて、このシリーズでは
「論文の結果が果たして我々の日常臨床に応用可能なのか?」
最も重要なポイントである"患者選択基準"にfocusして検討してまいります。

では、Lancet Respir Med 2018年4月号に掲載されたDYNAGITO試験について。
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DYNAGITO試験は、LAMA/LABAがLAMA単剤に対してCOPD増悪抑制効果を示すか、を検討した初めてのRCTです。
先ほどの読み方に従って進めます。
早く読むため、英語と日本語のごちゃまぜですがご容赦ください。

①Abstractから構成を理解
Design: Double-blind, randomised, parallel-group, active-controlled trial
P: COPD with a history of exacerbations
I: tiotropium-olodaterol 5 μg-5 μg
C: tiotropium 5 μg once daily
*Patients using inhaled corticosteroids continued this therapy
O: Rate of moderate and severe COPD exacerbations
*From the first dose of medication until 1 day after last drug administration
 (52週)
Results:
・9009 patients were screened from 818 centres in 51 countries
 →Recruited 7880 patients (日本人461例) 
  mean age 66・4 years [SD 8・5]
  5626 [71%] were men
  mean FEV1% predicted 44・5% [SD 27・7]
 →3939 received tio-olo vs 3941 tiotropium
・The rate of moderate and severe exacerbations
  tio-olo 0.90 ≦ tiotropium 0.97
 *Rate ratio (RR): 0.93, 99%CI 0.85-1.02; p=0.0498
 →Not meeting the targeted 0.01 significance level
  (あえて厳しめにしたとのこと)
・Adverse events was similar between treatments.

②Conclusion付近
・Tio-olo did not reduce exacerbation rate as much as expected compared with tiotropium alone.
・However, there were larger improvements in some subgroups of patients, such as those receiving triple therapy at baseline, and in exacerbations that required oral corticosteroids.  
(増悪抑制効果は、Tio-Olo合剤がTioを大きく上回ると予想していたが、そこまでではなかった。trial前にICS-LAMA-LABAを使っていたような患者では良さそうだけど…という感じ)

③さて、Inclusion/Exclusion criteriaを詳しく。日常臨床で判定可能か否かで〇×をつけています。
<Inclusion criteria>
・40歳以上→〇
・COPD→〇
・10 pack-years以上の喫煙歴→〇
・気管支拡張薬使用後のFEV1/FVC<70%かつFEV1%pred.<60%
 →〇(中等症~重症狙い)
・中等~重症の増悪を過去1年に1回以上(全身ステロイド、抗菌薬、
 もしくは両者を要する. 入院の有無は問わない)→〇
・Trial前4週間は安定している→〇
・レスピマットが使用できる→△(確認が難しい…)

<Exclusion criteria>
・血算・生化学・Cre(正常上限2倍以上)などの異常→〇
・喘息→△(完全な除外は難しい)
・アレルギー性鼻炎・アトピーがある人は喘息の除外を行う
  →△(完全な除外は難しい)
・甲状腺機能亢進症→〇
・致死的不整脈→〇
・活動性結核→〇
・悪性腫瘍(5年以上再発がないことが確認されてない)
 *皮膚の基底細胞癌・扁平上皮癌はOK
  →〇
・症状のある気管支拡張症→〇
・6カ月以内に気道インターベンションを行った肺気腫
  →〇
・6カ月以内の心筋梗塞→〇
・嚢胞性線維症→〇
・アルコール・薬物依存症→〇
・開胸肺切除後→〇
・経口または内服β刺激薬使用→〇(日本には多い)
・4週以内に内服ステロイドの用量調整あり→〇
・PSL≧10mg/日以上もしくは20㎎/隔日服用→〇
・4週間以内に抗菌薬使用→〇
・3カ月以内にPDE4阻害薬使用→〇
・治験薬を1か月もしくは半減期の6倍以内の期間に使用→〇
・β刺激薬もしくは抗コリン薬、レスピマットの添加物
 {ベンザルコニウム塩化物(BAC), EDTAなど}に過敏症あり
  →〇
・妊娠中または授乳中の女性→〇
・妊娠の可能性のある女性→〇
・他のスタディに参加している→〇
・服薬制限に従うことができない→〇

という事で、日常臨床で接する多くの中等症以上のCOPD患者さんには適応できそうです。
アドヒアランスは永遠の課題ですが。

<Trial中のポイント>
・ICSを使用している患者はそのまま継続
・ICS/LABAを使用している患者は同力価のICS単剤へ変更
・レスキューとして、Open-labelのサルブタモールを供与
 (他の薬剤使用は禁止)

④気になった部分掘り下げ
<triple theapy群の患者で増悪抑制効果が高い>
・ベースラインでLAMA/LABA/ICS使用患者が3132例と最多!
 ちなみに次はICS/LABAの2036例…やはり日本とはちと違う
・ベースラインtriple therapy群では、増悪抑制効果は
  tio-olo>tio(Rate ratio 0.847, 95%CI 0.766-0.936)
・他のベースライン治療法(LAMA/LABA、各単剤治療)の患者では、
  増悪抑制効果はtio-olo≒tio。
 ➤ triple therapyは日本でこんなにいないでしょうし、
  そのような患者さんをあえてstep downしないでしょう

<ICS使用患者が多すぎる>
・ベースライン治療に何らかの形でICSが入っている患者は
 5534/7880=70.2%(スゴイ!)
・これらの患者群では年間増悪回数は tio-olo ≒ tio
 (0.97 vs 1.07, Rate ratio 0.911, 95%CI 0.841-0.988)
 ➤triple therapy群が引っ張っているのでしょう

<吸入療法を何もしていなかった患者では?>
・ベースラインで吸入薬使用歴なし435例の検討では、年間増悪回数
 tio-olo ≧ tio(0.47 vs 0.62, RR 0.757, 95%CI 0.523-1.095)で惜しい

<両群の治験中止率に少し差がある>
・tio-olo 12.4% vs tio 16.5%
 ➤ベースラインでtripleの人やLABA/LAMAの人もいるので、
  そりゃそうかも、という感じ

⑤理解
・吸入薬未使用患者さんでは、tio単剤よりtio-oloでスタートの方が
 年間増悪回数抑制効果が見込めるかも
・LAMA/LABAのダブルが既に入っている場合、tio-oloにでもtioでも
 増悪率も変わらず、治療中断率(両群とも12%程度)も変わらない
・triple therapyが入っている場合、tio-ICSにステップダウンはダメ

 いかがでしょうか?

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by res81 | 2018-05-26 11:41 | ジャーナルパトロール | Comments(0)