飯塚病院呼吸器内科のブログ
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福岡県の飯塚病院呼吸器内科のブログです。

呼吸器内科スタッフ10名+呼吸器腫瘍内科スタッフ1名+後期研修医3名(H30年4月現在)+特任副院長1名で、日々楽しく頑張っています。
大学の医局に関係なく、様々なバックグラウンドのドクターが集まっています。

飯塚病院呼吸器内科では、後期研修医やスタッフを募集しています。ご興味のある方は
iizukakokyu@gmail.com までご連絡ください。

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ERS 2018 レポート④:おわりに、徒然なるままに…

こんにちは、スタッフ228号です。
新米スタッフ621号先生と、主婦代表219先生の発表の様子、いかがだったでしょうか?


お二人の頑張りに、ぼく自身とても刺激を受けました。後期研修医の頃は、まさか飯塚にいながら国際学会に行くなんて考えもしなかったですが、初めてTB先生にATSに連れて行っていただいたときのこと、それから国際学会でいろいろとやらかしてしまった失敗談(涙) 等も含め、初心をまた思い出した感じです。


今回の学会では、先日、特発性肺線維症(Idiopathic pulmonary fibrosis: IPF) の新しいガイドラインが発表されたこともあり、その関連のシンポジウムに出たりしていました。ブログに少しまとめたいなとも思いましたが、それは、もう少し自分のなかで噛み砕いてから、そしてガイドラインを踏まえたうえで、どうのように診療していくべきなのか、もう少し煮詰めてからにしたいと思います。


そういえば、ポスター発表にしても、e-poster がだいぶ浸透してきているようで、みながアップしているわけではないですが、ネット上でabstractやposterが見れるのはいいですね。事前にabstractやposterに目を通しておいて、内容を吟味し質問を考えておく。そして、実際に現場に出向いて質問したり、ディスカッションに混じる。そこからまた新しい研究のアイデアが降りてくるかもしれない。スタッフ621号先生がおっしゃてましたが、たしかにそういう参加の仕方、学び方もあるなぁと教えられました。


他にもワークショップに出てみたり、教育セミナーを受けてみたり、クイズ大会に行ってみたり、自分次第で参加の仕方はどうにでもなるのが、こういった学会ですね。


ちなみに、お金さえ払えば(数万円はかかりますが...)、実際に参加していなくとも、大きな講演はネット上で拝聴することができます。スライド自体は、現場よりも、自分のパソコンの画面で観るほうがよく見えたりもします(^_^;)


また、今回日本人の参加は比較的少ないように感じましたが、それでも大分大学や産業医科大学、杏林大学や順天堂大学の先生方と、ほんの少しでしたが、お話できたのは嬉しかったです。なんでしょうね、異国の地で日本人に会うと、なんかこう仲間意識というか、お互い頑張りましょうね! みたいな気持ちがフツフツと沸くのでした。そういえば、お土産を買いに行ったスーパーで、偶然日本人の方と出会い(おそらくパリに住んでいる方)、こちらは何も聞いていないのに、オススメのお土産をわざわざ教えてくれた方がいらっしゃいました。もちろん日本人らしく、そのお土産を買ったわけですが(笑)、名前も知らないおじさま、どうもありがとうございました。


パリで過ごすなかで、タバコの煙で少し喉を痛めたり、地下鉄の扉に二度はさまれたり(後輩たちはあたたかく見守ってくれてましたね...泣)、食物繊維の摂取が足りないせいか便がコロコロ硬い日も続きました(←ウサギか!!笑)。そんななかでも、パリの街並みやそこに住む人々、ダンディーな顎ひげ、キックボード(今どきは電動もありますね!) や地下鉄の乗り方、扉の開け方、さらには信号無視にも(笑) ある程度慣れてきたなか、いつかまたパリに来ることはあるのかなぁと名残惜しさを感じながら、ひとまず朝食で毎日お世話になったパン屋さんにお礼を言って(本当はもっと感謝の気持ちを伝えたかったのですが英語力が足りず…)、パリを発ったのでした。


さて、われわれ飯塚三銃士(??笑) のERS 2018奮闘記は、これで終わりますが、医師人生は今後も続くわけで… 今回の経験を活かせるようまた日々精進していきたいなと思っています。サポートしてくださったみなさま、ERSに関わったすべての方に感謝の思いでいっぱいです(少し大袈裟な気もしますが...笑)。引き続きよろしくお願いいたします。

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by res81 | 2018-09-26 03:27 | 学会・研修会 | Comments(0)

ERS 2018 レポート③:poster発表&skills workshop -bronchoscopy-

新米スタッフの621号です。

ERS2019@Pariに参加しております。

院内で我々の不在をカバー頂いている科のみなさまには本当に感謝しております。


今年は当院の肺炎患者さんにおけるCTの有用性について後方視的に検討した内容について発表して参りました。

無事にポスター発表も終わり、ほっとしております。

やはり海外の先生方からは我が国における肺炎患者へのCT施行率の高さがとても気になるようでした。

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👉e-posterはコチラ


さて、ERSではいろいろな催しがありますが、今回はskills workshopについてご報告致します。

当院もKJN先生の国内留学に引き続き、最近クライオバイオプシーを導入しましたので、気管支鏡のworkshopに参加して参りました。

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contentsは、EBUS-TBNACryobiopsy、小児気管支鏡、Endobronchial Valve Placement4つを1セッション30分でレクチャー+hands-onという流れでした。各セッション毎に大学教授レベルの先生にご指導いただける贅沢な時間でした。


<Cryobiopsy>

レクチャーにおけるCryobiopsyの方法を当院とものと比較してみます。

当院では現在activate6秒間、1つの気管分枝からは1回のTBCBで統一していますが、既報ではactivate4-8秒、3-5TBCBを繰り返すとのことでした。講師の先生のご施設では出血のリスクを抑えるために4秒間のactivationを行い、腫瘤、ILDいずれの場合でも出血が許容できる程度であれば同じ枝からでも複数回の検体採取を試みるとのことでした。

4秒間のactivationにしている理由としては、合併症として出血を最も恐れているからとのことでした。

当院ではまだTBCBの経験は少ないですが、6秒のactivationで問題となるような出血の合併症はないものの、比較的mildmoderateの出血は散見されることから、今後の参考にしてみてもいいのかもしれません。

[Hetzel J et al. Respiration 2018.]


<Endobronchial Valve Placement>

Endobronchial valveは以前に抄読会で取り上げて勉強したこともあり、興味がありました。

これまでは一方向弁のついたWESという認識で、用途は違えど同じような手技を想像しておりました。

そのため、EWSのほうが単純であるがゆえに、コスト的にもいろいろな枝に試行錯誤しながら複数でも入れることができる点でEWSのほうが勝るのではないかと思っていました。しかし、鉗子でEWSをつかんで一つ一つ末梢気管支を詰めていくEWSに対してEndobronchial valveの特筆すべき点はその操作性が非常に簡便である点でした。HRCTで挿入部位のあたりをつけて、気管支内に挿入するしてvalveを拡張させることで、EWSを気管支鏡や鉗子で気管支内に詰めるという操作が省略されてとても簡単でした。

以下に、EWSEndobronchial valveの比較を簡単にまとめてみました。

ただし、あくまでそれぞれの主な適応症例は異なる点にご注意ください。

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Endobronchial valvesで気胸のできる機序としては、volume reductionによって他の肺葉が引き伸ばされるためと考えられているようです。30日以内の気胸発生率が20.0%との報告もあることから、適応症例をしっかりと選ぶことが重要なのでしょう。

[Kemp et al Am J Respir Crit Care Med 201; 196: 1535–1543.]



参考までにBLVRの各studyを時系列にリンクを載せておきます。

1. Fishman A et al. N Engl J Med 2003; 348: 2059-73.


2. Sciurba FC et al. N Eng J Med 2010; 363:1233-1244.


3. Klooster K et al. N Engl J Med 2015; 373(24): 2325-2335.


4. Valipour A et al. AJRCCM 2016;194(9):1073-1082
.

5. Kemp SV et al, AJRCCM 2017;196(12):1535-1543
.

6. Am J Respir Crit Care Med. 2018 May 22. doi: 10.1164/rccm.201803-0590OC.


EBUS-TBNAは当院ではおなじみの手技ではありますが、アジア諸国の中ではまだまだ物珍しい印象があるようです。

小児内視鏡は気管支鏡径3mm、気管支5mmということもあるため、通常の気管支鏡手技のように気管支鏡を回すのみならず、下記写真のようにCカーブを作って右手の指(2 fingers)を用いて気管支鏡をねじることがポイントなのだそうでした。

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だいぶ英語脳になってまいりましたが、あっという間にいよいよ学会も終盤にさしかかってきました。

最後まで気を抜かずに勉強して参ります。


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by res81 | 2018-09-20 18:23 | 学会・研修会 | Comments(0)